2020年から小学校・中学校の授業でプログラミングの教育が必修化されます。
こうした小中学校での必修化など教育の現場でプログラミングが広がり始める中、新たな勝機につなげようとうする動きが出ています。
ライフイズテック株式会社
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6月20日正午過ぎ、JR品川駅に岡山の岡山県立倉敷青陵高校の修学旅行生の姿がありました。
「修学旅行で一番何が楽しみ?」
ディズニーランド。
ディズニーランド楽しみですね。初めて行くので。
バスに乗ること15分、真っ先に向かったのはとあるビル。
生徒が参加したのはiPhoneアプリの開発が体験できるプログラミング教室です。
プログラミング教育を展開するライフイズテックは今年から近畿日本ツーリストと組んで修学旅行向けのプログラミング教室を始めました。
参加した生徒たちは実際に自分たちでアプリをプログラミングします。
初心者でもスタッフがサポートするため一からプログラミングを学べます。
あまりパソコンを触ったことがないので、ちょっと大変だったが思ったよりもすぐにできて楽しかった。
プログラミング教室を受けて面白かった。修学旅行としてやってよかった。
経済産業省によるとIT人材の不足数は現段階ですでに17万人、2030年には59万人に増えると予想されています。
修学旅行でプログラミング教室に参加する狙いについて学校側の大橋武文先生は、
情報の授業はあるが、エクセル、パワーポイントに終始してしまう。プログラミングがどんなものか生徒はなかなか理解できていない。この機会を利用できて非常によかった。
ライフイズテック側も夜の時間帯に開かれることが多かったプログラミング教室に加えて昼間に修学旅行生を受け入れることで売り上げを大きく伸ばせるといいます。
ライフイズテックの水野雄介社長は、
平日の昼間にプログラミングを体験してもらうことはビジネスとしてもプラス。今まで届けられなかった地方の子どもたちに機会を作るというのは一番重要。
豊中不動尊
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大阪・豊中市の寺「豊中不動尊」。日曜日、近所の子供達が続々と集まってきました。
ありがたいお経を聞きに来たのかと思いきや、小学生を対象としたプログラミング教室「寺小屋ラボ」に参加していました。
寺や神社の経営を支援する企業が4月から始めた取り組みです。
寺小屋ラボの統括責任者、川村哲也さんは、
寺子屋という仕組みが昔はあった。今はそのような取り組みができていない。教育をやろうという話になった。
教室ではプログラミング教育用にレゴが販売しているロボットを使います。2人1組となってロボットを組み立てた後、パソコン上でロボットに指示する動きをパズルのようにつなげていきます。
すると実際のプログラミング言語に触れなくてもロボットが動く流れを体験することで基本的な考え方を学ぶことができます。
なぜ、寺でプログラミング教室を開いているのか?
寺は住宅地に建てられていることが多く集客がしやすい他、地域からも親しまれているため難しい教材を扱っても参加しやすい雰囲気が作れるといいます。
保護者は、
気軽に立ち寄れるところなのでプログラミングだけど身近に感じる。
場所を貸し出す寺としても伝統文化を子どもたちに伝える場になると期待を寄せています。
豊中不動尊の谷真光住職は、
地域の方に集まってもらって教室としての開放は大賛成。
現在、寺子屋ラボは6ヶ所の寺や神社で開かれ、秋までに約20ヶ所に拡げたい考えです。
寺小屋ラボの統括責任者、川村哲也さんは、
現在の寺子屋として世界で戦える人材を生み出したい。