[WBS] 治る最前線!肝臓がんの最新治療!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

久留米中央病院

福岡県久留米市にある肝臓病の専門病院「久留米中央病院」。

59歳の幸田真治さん(仮名)、1ヶ月前に足のむくみを感じ病院で検査を受けたところある病が見つかりました。

肝臓がんです。

足とお腹がむくんだ。入院したらガンだと言われた。びっくりした急に出てきた。

肝臓がん

年間約3万人が命を落とす肝臓がん。

主な原因は肝炎ウイルスの感染。また高カロリーの食事や過度の飲酒も原因のひとつです。最近は糖尿病などから肝臓がんになる患者も増えています。

肥満などで肝臓に脂肪がつくと、やがて肝硬変になり5年から10年かけてゆっくりと肝臓がんを引き起こします。

久留米中央病院の板野哲院長は、

徐々に肝硬変に近づく。肝臓も硬くなりがんもできる。がんが破れておなかの中に出血して分かることが多い。

気付かないうちに進行する恐ろしい肝臓がん。

その治療と検査の最前線を追いました。

抗がん剤治療

この日、入院した56歳の多田直樹さん(仮名)。2年前に肝臓がんが見つかりました。

手術した。30~40センチくらい切っている。

手術で肝臓の3分の1を切除したが1年後に再発。見つかった時は手術ができないほど進行していました。

そこで多田直樹さんは最新の抗がん剤治療を半年前から続けています。

治療が始まりました。

針を刺しましょう。

まず腕に針を刺します。次に医師が手にしたのはマイクロカテーテルという治療器。直径わずか0.64ミリです。

マイクロカテーテルを先ほど刺した針の中に入れていきます。そして血管の中を通して肝臓がんの近くまで挿入します。

医師がレントゲンの画像を見ながら慎重にマイクロカテーテルを入れていきます。

終わりました。

これで準備は完了。

病室に戻った多田直樹さん。看護師が取り出したのは治療に使う抗がん剤です。

これをマイクロカテーテルにつなぎ48時間かけてゆっくりと投与します。

これまでの太いカテーテルは癌の近くまで届かないため抗がん剤が拡散。効果は半減し副作用も大きかったです。

マイクロカテーテルは癌の手前まで届くためピンポイントで投与できます。副作用も減り治療効果も向上しました。

多田直樹さんは3週間に1回入院して治療を続けています。病状が軽い患者は通院でも治療が可能です。

ある患者の検査画像では治療1年後、癌が小さくなりました。

治療は保険が適応され患者の負担は約8万円です。

久留米中央病院の板野哲院長は、

1回では治療できない大きながんも反復・分割して治療することで徐々にがんを減らして根治に導ける。

新百合ヶ丘総合病院

肝臓がんを予防するための新しい検査が登場しています。

41歳の川下やすきさんに検査を体験してもらいました。

家系的に肝臓が悪い人が多いので不安がある。

川下やすきさんが受けるのはMRエラストグラフィと呼ばれる最新の検査です。使うのは円盤状の装置です。

MRエラストグラフィ

まず円盤状の装置をおなかに取り付けます。装置にはチューブがつながっていて空気を送りながら検査をします。

おなかが震える検査をしていきます。

おなかに取り付けた円盤に空気を送ると肝臓が振動し波紋ができます。

肝臓が柔らかい場合は波紋がたくさんできます。一方、肝臓が硬いと波紋ができにくい。この波紋の形から肝硬変の進行度を判断します。

約20分で検査が終わりました。

結果が伝えられました。

硬さがどうかを見ると、青なので硬くはなっていない。

肝臓が柔らかいと青く、硬いと赤く画面に表示されます。

肝硬変の患者の検査画像では肝臓全体が赤く表示されます。

検査費用は3万5,000円です。

新百合ヶ丘総合病院の消化器・肝臓病研究所の井廻道夫所長は、

糖尿病のある人、肥満の人、肥満がなくてもがん家系の人はリスクが少し高いから調べておくといい。

気付かないうちに進行する恐ろしい肝臓がん。予防のためには日頃の生活習慣の改善が何より重要です。

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