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[ガイアの夜明け] ニッポン製「再起」に挑む!(2)

2016年6月1日

ニッポン製「再起」に挑む!

Maker’s Watch Knot

東京の吉祥寺に長い行列ができるお店があります。

2015年にもガイアの夜明けで特集された腕時計メーカー「ノット」です。

腕時計の本体は27種類、値段は1万4,000円から。
ベルトは240種類で2,000円から

自分の好みで時計とベルトを組み合わすことができます。

シチュエーションによって付け替えられて面白いと思う。

もう一つの特徴は全て日本製であることです。

日本のオリジナルみたいな感じで、これくらいの価格帯だったら安いと思う。

手頃な価格を実現したのは自社で直接販売をして中間マージンを省いているからだといいます。

遠藤弘満社長

株式会社Knotの遠藤弘満社長。

新たなプロジェクトを進めていました。

「機械式」を時計メーカーとして発売するのは、ひとつの悲願。

「Knot」が現在販売しているのは電池で動く「クォーツ式」の腕時計です。

機械式と呼ばれるゼンマイで動く時計があります。
中でも自動巻きは構造が複雑で高級時計の代名詞となっています。

その「機械式」を新たに売りだそうとしていました。

機械式腕時計は一般的には数十万円以上もする高額な商品です。

しかし遠藤弘満社長は機械式腕時計を日本製で、しかも破格の値段にしようとしていました。

5万円はいかない。5万円以下で最高峰の機械式時計を提供していく。

日本製腕時計の定義

日本製の腕時計の定義として本体であるムーブメントは日本で製造されている必要があります。

ムーブメント以外の文字盤や針、フレームなどが外国製でも問題ありません。

また日本で組み立てられていることも条件のひとつです。

ムーブメントが日本製で、日本で組み立てられていれば日本製といえます。

スイス製の腕時計の定義もほぼ同じそうです。

中国・深圳市

深圳市にある工場を訪ねてみました。

ここでは文字盤を組み立てています。

深圳市は腕時計の分野でも部品工場が密集する世界有数の製造拠点となっています。

文字盤を製造するこの工場では20年前に日本やスイスから生産技術を導入。

今では世界の有名ブランドなど200社以上に文字盤を供給しています。

我が社には世界に誇れる技術があります。今や日本をはるかに超えていますよ。

この工場に遠藤弘満社長が訪れました。

「ノット」の文字盤もこの工場で生産されているのです。

植字

植字は文字盤に時間を表す目盛りを接着する行程です。

熟練工たちは小さな目盛りを直径わずか0.2mmの穴に差し込んでいきます。
驚くほどのスピードと正確さです。

遠藤弘満社長は

見ていると一発で入れている。そのコツは?

ひたすらつくり続けると、ある日迷わずに入るようになるの。上達するにはやり続けることね。

文字盤の製造は日本の工場ではほとんどなくなっています。

ケースの工場

遠藤弘満社長が次に訪れたのは腕時計のフレーム部分を作っている工場です。

時計業界では「ケース」と呼ばれる部品です。

この工場では世界30社以上のケースを製造。
「ノット」のケースもここで製造されています。

さらに工場の奥に進むと800人以上の工員がケースを磨く作業をしていました。

「ノット」ではケースや文字盤など中国製の部品を使っています。

遠藤弘満社長は新しく作る時計では、これを日本製に切り替えたいと考えていました。

今後、発売を考えている機械式。本格的な機械式時計をメード・イン・ジャパンでお客様にお届けする。そちらは日本でできる限りのパーツ生産もする。

株式会社セレクトラ

2月、秋田県仙北市の株式会社セレクトラに遠藤弘満社長が訪れました。

株式会社セレクトラは「ノット」の腕時計の貼り付けなど組み立てをお願いしている工場です。

辻原久工場長に重要な頼みごとがあるそうです。

見てもらったのは文字盤の部品。
株式会社セレクトラで文字盤の製造ができないか相談に訪れたのです。

一番、時計の面積として大きい文字盤まで日本での生産ができないかと。

早速スタッフに目盛りの接着作業「植字」を試してもらうことになりました。

まずは遠藤弘満社長が中国から持ち帰った映像を見てもらいます。

中国では1つの文字盤を約1分40秒で仕上げていました。

実際にやって頂くと、

さすが・・・

普段から細かい作業をしているので大丈夫そうです。

そこで遠藤弘満社長は時間を計ってみました。

4分8秒です。

中国に比べて倍以上の時間が掛かってしまいました。

中国との差は想像以上。

それでも遠藤弘満社長は日本で製造することにこだわります。

長期的な時間をかけて失われたものを復活させるためには、それなりの時間がかかる。ノットというブランド自体も一時のブームで終わらせては絶対にいけない。常に安定した成長を遂げていくことで工場にも安定した仕事を出していける。

林精器製造株式会社

部品の国産にこだわる遠藤弘満社長が福島県須賀川市の林精器製造株式会社を訪れました。

林精器製造は日本で数少ない腕時計のケースを製造しているメーカーです。

案内してくれたのは林明博社長です。

熟練した職人の手作業で一つ一つ丁寧に磨かれていきます。

これは手が込んでいますね。

腕時計のケースとしては最高級品。
10万円以上する機械式時計にだけ使われています。

遠藤弘満社長は林精器製造株式会社のケースを今回作る5万円の機械式時計に使いたいと考えていました。

可能な限り、部品一つ一つまで日本製にこだわった機械式時計。

それに対し林明博社長は

端的に申し上げますと手抜きはできませんので、品質を落としてコストを合わせることはやりません。

遠藤社長の希望のコストに合わせるのは厳しいかなと。

製造コストが折り合わず話は難航していました。

そこで遠藤弘満社長は林明博社長らにイラストのようなものを見せます。

それは機械式時計のデザイン画でした。

これが流れを変えます。

初見でこのデザインを拝見した第一印象としては非常にシンプルにまとめられているなと。これは大変重要な要素でして。

林明博社長が注目したのは、シンプルな作りでした。

普段磨く高級時計のケースはデザインが複雑で磨く箇所が多くあります。

一方、「ノット」が作ろうとしている時計はシンプルなデザインなため磨く面が半分以下、作業量が減り大幅にコストダウンが出来そうです。

実現可能な値段を相談しながら、つくりあげていくことが必要かなと。

交渉成立。
遠藤弘満社長、大きな山を1つ越えました。

ケースの製造

4月中旬、「ノット」の機械式時計に使われるケースの製造が始まっていました。

仕上がりは美しい磨きが施されていました。

その出来栄えに林精器製造株式会社の林明博社長も納得の表情です。

非常にシンプルなデザインですけど、ある意味王道をいっている。非常に高級感がある、とてもいい時計に仕上がっている。

株式会社セレクトラ

3ヶ月ぶりに遠藤弘満社長が秋田の株式会社セレクトラを訪れました。

そこには機械式時計に使用する文字盤が完成していました。

問題の作業時間は・・・

以前は1つ仕上げるのに中国の倍以上、4分もかかっていました。

1分39秒ですね。めちゃくちゃ速くなっていますね。

中国の熟練工並みのスピードを身に付けていました。

ようやく純国産機械式腕時計の生産のメドが立ちました。

横浜元町ファクトリーショップ

横浜市の一角にある元町。

そこに遠藤弘満社長の姿がありました。

元町には革製のバッグやサイフをオーダーメードで作るお店やハンドメイドのジュエリーなどを売るお店が集まっています。

元町は明治初期には外国人向けの家具を作る店などが並ぶ職人の街でした。

遠藤弘満社長はこの街に機械式時計を販売する新しいお店をオープンさせます。

そこにこれまでの時計店にはない、ある仕掛けを用意していました。

純国産の機械式腕時計

4月29日、横浜市の元町。

メード・イン・ジャパンの腕時計を販売する株式会社Knotの遠藤弘満社長。

この日、機械式時計の発売に合わせた新店舗をオープンさせます。

完成した機械式の腕時計。

時計を動かすムーブメントはもちろん、ケースは林精器製造株式会社、文字盤は株式会社セレクトラ、主要部品の国産化に成功しました。

時計本体の価格は4万5,000円。

白・黒・ネイビーの3色。

裏側は機械が動く様子を見られるデザインにしました。

午前11時にオープン。
待ちかねていたお客様が一気に入ってきました。

あっという間に店内はいっぱいに。

早速、機械式腕時計に釘付けのお客様が

このクオリティーで、この値段を実現できるのはすごい。

メード・イン・ジャパンで全てというのはそうはない。やっぱりそうしたいよね、せっかくの技術を。

こだわりは分かってもらえたようです。

そしてこの日は特別な仕掛けがありました。

お客様がクォーツ式時計の文字盤と針の色を組み合わせています。

そのオーダーを受け、職人がお店の一画にある工房で組み立てられるようになっていたのです。

自分好みのオーダーメード。

その作業を間近で見ることができます。

何か面白いなと思う。こうやってできているんだなと。それが自分の手につくんだなと考えるといいなと思う。

お店と工房が一体化した場所。

日本のモノづくりに再び光を当てたいという遠藤弘満社長の想いがひとつのカタチになりました。

今、腕時計をしない人が非常に増えてきている中で、いろいろなアプローチの仕方をして腕時計の魅力を感じてもらいたいし、そこで一つの生産であったり産業を生んでいく。きっかけになっていきたい。

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カテゴリー:ビジネス関連
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Comments

  1. 時計ファン より:

    新しい日本ブランドの機械式腕時計の伝説を確率して下さい。
    応援します。
    楽しみです、この会社。

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プロフィール

嫁と4歳の息子の3人暮らしの30代後半のサラリーマンです。
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