[WBS] 【ロングセラー研究所】金鳥の渦巻き

ワールドビジネスサテライト(WBS)

蚊取り線香の煙の香りがすると夏が来たと感じる方も多いのではないでしょうか。

100年以上もこの渦巻で世界中の蚊を撃退してきました。

そのロングセラーの極意に迫ります。

金鳥の渦巻(蚊取り線香)

明治の中期、日本が近代化に進み始めた1902年。のちのロングセラー商品が誕生します。

それが世界初の渦巻き型の蚊取り線香です。

驚くことに戦前には世界80カ国に輸出されていました。

発売から1世紀以上、金鳥の渦巻きのロングセラーの極意とは?

大日本除虫菊株式会社

夏が近づくと毎年、多くの蚊の対策商品が投入されますがやはり根強い人気を誇るのが蚊取り線香。

子供のころからずっと「金鳥」。

網戸の普及などで1970年代をピークに売上が落ち込んだものの、ここ数年は横ばいをキープ。

東日本大震災の年は電源無しで使えることが見直され売り上げは約1割もアップしました。

蚊取り線香の誕生秘話

和歌山県有田市、この地で蚊取り線香の金鳥は誕生しました。

みかん農家を営んでいた金鳥の創業者、上山英一郎氏。

1886年のある時、アメリカの植物会社の社長からミカンの苗と引き換えに殺虫成分を含む「除虫菊」の種を譲り受けました。

「除虫菊で蚊の退治ができないか」、英一郎氏は仏壇の線香にヒントを得て1890年、線香に除虫菊を混ぜた世界初の蚊取り線香を発売しました。

しかし長さが20センチを短かったため燃焼時間は40分しか持ちませんでした。

そんな時、英一郎氏の妻、ゆきさんがとぐろを巻く蛇を見て「線香を渦巻きにすれば・・・」と思いつきます。

1902年、「金鳥の渦巻き」が誕生。渦巻きにしたことで線香の長さは58センチ、燃焼時間は一晩安眠できる6時間まで延びました。

紀州工場

「金鳥の渦巻き」はいまでも発祥の地で伝統の製法で作られています。

大日本除虫菊の紀州工場、浅井洋工場長は、

この中にはいろいろな知恵と長年の工夫と歴史が詰まっている。

化学成分が主流となり他社ではほとんど使われなくなった除虫菊など10種類以上の成分を配合。

非常にいい香りがします。

競合商品が増える中、香りが差別化の一翼を担っているといいます。

見た目に涼しい色にするため緑色の染料を入れ15分練ります。

生地は平らに伸ばして渦巻きに型抜きします。

1~2日乾燥させたら完成です。

競合商品との違いがひと目で分かるようにシンボルマークは創業当初から変えていません。

新商品

伝統を残しながらも新商品の提案もしています。

ペット向けの商品「金鳥の渦巻 動物用蚊取り線香」。

燃焼時間が短いミニサイズ。

若い女性向けにバラの香りつきも投入しました。

金鳥の渦巻きに見るロングセラーの極意とは?

ロングセラーの極意とは?

今までの技術を守りながら新しいニーズに合わせたものをつくる。

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