君の名は。
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中国・北京の銀座と呼ばれる王府井(ワンフーチン)。
「君の名は。」の公開初日を迎えた12月2日。
「横店電影城 王府井店」では平日の午後にも関わらず多くのお客様が。
お客様は、
期待している。監督の作品はネットで人気。
客席はほぼ満員です。
君の名は。
日本で暮らす高校生の男女が不思議な夢を見たのをきっかけにお互いの体が入れ替わってしまうという物語。
日本では公開からわずか3ヶ月で興行収入歴代6位となったこの作品、中国でも大きな注目を集めていて6,000以上の映画館で上映されます。
チケットの売り上げは前売りも含めて約11億7,000万円(7,065万元)。
映画を見た感想は、
すごく良かった。とても感動した。
中国の映画市場
中国はアメリカに次ぐ世界2位の映画大国。
2015年の興行収入は7,320億円と日本の3倍以上の市場となっています。
成長著しい中国の映画産業。
「横店電影城 王府井店」では5つのスクリーンで「君の名は。」を上映。45分おきに始まるスケジュールで1日の上映は合わせて20回以上と熱の入れようです。
横店電影城 王府井店の季燕燕さんは、
この映画だから見に来る人が多い。お客様のニーズで上映回数を決める。「君の名は。」は多くしている。
会場には「君の名は。」だけでなく、中国でも人気の日本のアニメ「ワンピース」のポスターが貼っています。
観客は、
日本の漫画が大好き、特に好きなのは「ワンピース」。
日本との関係は良いとは言えない。でも日本の文化はとても良い。
外国映画に政府が厳しい規制を設ける中国。
通常、半年ほどかかる輸入映画の審査は、今回2~3ヶ月と異例のスピードで公開が決まりました。
中国でどれだけ受け入れられるか注目が集まっています。
日本政府
2016年に入り、「君の名は。」や「シン・ゴジラ」など大ヒット映画が生まれ、一見好調かと見える日本の映画産業。
しかし日本の映画の興行収入は近年約2,000億円で横ばいが続き頭打ちの状態です。
そこで政府は映画を輸出産業として海外展開に力を入れようと今週、映画業界とともに検討会議を立ち上げました。
議長を務める萩生田光一官房副長官は、意識しているのは巨大な中国市場だといいます。
日本国内のシネコンなどを含めたスクリーン数は約3,500だが、中国はもう4万スクリーンを超えている。中国市場に日本のいい映画、コンテンツを輸出産業としてきちんと位置づけ、アベノミクスの大きなツールとして海外展開をしていこうと。
ただ中国では外国映画の上映本数に規制がかかっています。
映画の輸出拡大に後押しするため、こうした規制の撤廃も働きかけることにしています。
またファンが映画の舞台を訪れる、いわゆる「聖地巡業」がもたらす2次的な経済効果にも期待をよせていて、海外でのヒットをインバウンド拡大にもつなげたい考えです。
日本の魅力を海外に発信していくには映画はいいツールだと思っている。これから海外展開をしていくとすれば、映画の公開後に実際のロケーション地に行ってみたいと思える仕掛けをやりたい。