デザイン・クリエイティブセンター神戸
[blogcard url="http://kiito.jp/"]
神戸市が創造と交流の拠点として運営するデザイン・クリエイティブセンター神戸。
10月9日、そこに子どもたちの行列がありました。
離れた所で親たちが見守っています。
入り口には「ここから先は子どものみ!」の注意書きが。
こどものまち「ちびっこうべ2016」
10月に神戸市が開催した、こどものまち「ちびっこうべ2016」。
4日間の開催期間中、毎日100人以上が行列を作りました。
子どもたちがまず向かうのは、ハローワーク。
何がしたい?
およそ40ある職種からやりたい仕事を選びます。
彼女が選んだのは巫女。
その仕事はおみくじを引いてもらうことです。
こちらは写真スタジオのカメラマン。記念写真を撮ってもらった子どもから報酬が支払われます。
専用通貨のキート。
このキートで「こどもまち」では買い物ができるのです。
ミニ・ミュンヘン
この「こどものまち」はドイツのミュンヘンで1979年に始まったイベント「ミニ・ミュンヘン」をモデルにしています。
日本でも10年ほど前から子どもの教育に役立つと導入する自治体が増え、現在は100ヶ所ほどで開催されています。
神戸市では今回が3度目の開催。
主催者のリーダーがデザイン・クリエイティブセンター神戸の中野優さん。
自分たちが町をつくり、運営して、そのフィードバックが返ってくる。そういう体験をしてもらおうと思ったのが1番の始まり。
飲食店街
こちらの「こどもまち」で人気のスポットがユメミセという名の飲食店街。
事前に応募した子どもたちが3ヶ月掛けて準備した15の店が並びます。
店作りを手伝うのはその道のプロたち。
編集者の石躍凌摩さん、宮大工の菅野勝友さんなど合わせて45人がボランティアで参加しました。
巨大な丼が目印の「次世代のそぼろ屋」。シェフは小学5年生の坂本浩理くんです。
火強いな。
坂本浩理くんたちを見守るのが料理人の上野直哉さん。
経営する割烹料理の玄斎は2016年のミシュランの二つ星を獲得。凄腕の料理人なんです。
その上野さんが8月から坂本浩理くんたちに料理を教えてきたのです。
そして完成したのが「次世代のそぼろ丼」。
坂本浩理くんによると
だしがきいた卵を半分、半分が味の濃いおいしい肉を入れた。
味付けは子どもたちのアイデアで甘くしました。
食べたお客様の評価は、
おいしい。
「次世代のそぼろ丼」は約3時間で完売。
スタッフに9キートの給与が支払われました。
店長は
いっぱい来てくれたから嬉しかった。あしたも頑張りたい。
どうしたら店がもっと良くなるのか、自発的なミーティングも。
肉まんを片手とかで渡さない。それは気遣い。マナーとして。
主催者のリーダーがデザイン・クリエイティブセンター神戸の中野優さんは、
自主性や創造性、新しい可能性を広げることは、子どもの時期に味わってほしい、体験してほしい。
子どもたちの創造性を育むイベントとして、ますます広がっていきそうです。