[ガイアの夜明け] どこへ行く?ふるさと納税(4)

どこへ行く?ふるさと納税

上士幌町

北海道十勝地方にある上士幌町。5,000人に満たない町ですがふるさと納税では常に上位です。

地元特産の和牛を武器に2016年度は21億円の寄付を集めました。

この町はふるさと納税の使い道を明確にすることで意外な成果を収めています。

0歳からの保育料を完全に無料にするなど寄付金のほとんどを子育て支援に投入。また外国人の講師を雇い英語教育にも力を入れ始めました。

さらに子どもたちが遊ぶ公園もふるさと納税の寄付金で作りました。

その結果、町に大きな変化が現れました。

上士幌町役場の企画財政課、梶達さんは、

ずっと右肩下がりに人口が減ってきて2014年度には4,800人台まで落ち込んだ。2016年度の1年間では逆に人口が増加に転じた。これは奇跡、びっくりした。

去年の移住者296人のうち東京や大阪など全国から人が集まる中、目立つのは道内からの移住者。中でも同じ十勝地方から130人もの人が移り住んできました。

音更町から移住してきた。上士幌町からちょっと南に行った所にある。保育園が無料なので子供を育てるにはいい環境。

知らず知らずのうちに上士幌町は近隣の町から人口を奪うカタチになっていたのです。

本別町

こうした状況にあせりを感じている町があります。隣の本別町。

この半年間で上士幌町に4人が転出しました。

ふるさと納税担当の本別町役場総務課の留田桂史さん、

全部店だった、この通りは。

この30年で人口は半分近くの約7,300人まで減っています。

後継ぎがいないと廃業する店も跡を絶ちません。

このままどんどん人口が0人になることはないと思うが本当に何もできない町にならないようにしたい。

本別町は去年から本格的にふるさと納税への返礼品を始めました。町のPRという点で明らかに出遅れてしまったのです。

地元特産の黒豆を生かし「豆の町」をアピール。味噌ドレッシングやアイスクリームなどを返礼品として用意しています。

少しずつ寄付金は集まってきたものの、

弱いというか地味な部分は否めない。本別町のものだとPRしていきたいものはまだまだ成果に直結していない。

返礼品のラインナップをどうしていくのか?

素行錯誤を続けています。

竹中貢町長

一方、人口が増えた上士幌町。近隣の町に与える影響をどう考えているのでしょうか?

竹中貢町長は、

小さい所で地方で奪い合っているというのは寄付の移動額から見ればごくわずか。知恵と工夫で自治体をどうしていくかはいつの時代も必要だったこと。結果的には十勝地方全体が底上げされていると思っている。

ふるさと納税開始から10年の中で生まれた地方間の格差がここにありました。

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