[WBS] 地域ブランドを守るGI保護制度でなぜ!?八丁味噌の老舗が登録外れ!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本各地の名産品。

地域の農林水産物や食品を知的財産として保護しようと国のGI(地理的表示保護制度)の対象となっている59種類。

歴史が登録条件となっていて概ね25年以上とされています。

ただ歴史ある名産品は生産者のこだわりも強く、例えば「八丁味噌」は国の登録に関して老舗の2社が不服を申し立てました。

原因は一体何だったのでしょうか?

八丁味噌

午後1時過ぎ、険しい表情で農林水産省に入るのは八丁味噌発祥の地で江戸時代から続く老舗2社(合資会社八丁味噌・まるや八丁味噌)です。

農林水産省は2017年12月、愛知県内の約40社が加入する愛知県味噌溜醤油工業協同組合の作り方を八丁味噌と認め、GI(地理的表示保護制度)に基づく地域ブランドに登録しました。

しかし組合に所属していない老舗2社は登録から外れています。

GI登録の仕方に問題があるとして国に不服を申し立てたのです。

合資会社八丁味噌の早川久右衛門代表社員は、

農林水産省によって登録された八丁味噌は歴史・製造法・品質に大きな違いがある。これが八丁味噌として普及することでお客様に混乱が起きると懸念している。

合資会社八丁味噌

愛知県岡崎市、江戸時代から続く老舗の1社、八丁味噌では今日も味噌を作っていました。

木桶の中に八丁味噌が仕込まれています。

早川昌吾さんは、

桶の中に6トンの味噌を仕込むのに対し、3トン分の重しを積んでいる。

八丁味噌発祥の地は岡崎市。

老舗の2社は木桶と積み石を使い、温度調整をせずに2年以上寝かせて熟成させる伝統の製法を守り続けています。

しかし農水省のGI登録ではタンクと重しの形状は問わず、熟成3ヶ月以上の味噌であれば八丁味噌として認めているのです。

老舗2社 GI登録の八丁味噌
タンク・重し 木桶と積み石 形状問わず
熟成 2年以上 3ヶ月以上

味の違い

老舗の八丁味噌とそれ以外のメーカーが作る八丁味噌を大浜平太郎キャスターが食べ比べると、

違いますね。色んな種類の旨味が出てきます。

地元の人は、

やはり別格、八丁味噌といえば岡崎の八丁味噌というイメージ。

製法は元祖の八丁味噌がいい。定義を全体に広げて特徴がなくなってしまうよりは。

老舗2社の考え

GI登録されていない老舗2社は海外で「八丁味噌」と名乗ることができなくなります。

どう考えているのでしょうか?

まるや八丁味噌の浅井信太郎社長は、

世界中に日本の文化を広げる意義があるし、今までずっと一生懸命やってきた。さらに一生懸命やっていきたい。

合資会社八丁味噌の早川久右衛門代表社員は、

あまりにも味が違うので消費者に対しての裏切りになる。

品質や製法が同じであれば前向きに考えるべき。

これに対し農林水産省・知的財産課の尾﨑道さんは、

県組合も含めて八丁味噌のオリジナルは老舗2社だと誰も否定しない。その2社に入ってもらえないのは残念。愛知県岡崎市八帖町以外の地域でも八丁味噌として作られてきたので、本質的に同じだと、GIに登録できると判断。

いぶりがっこ

伝統的な食品にはそれぞれ歴史とこだわりがあります。

大根を燻した漬物、「いぶりがっこ」。秋田の名産品です。

あきた美彩館の尾形静子マネージャー、

いぶりがっこを乾燥させたスティック状のものとか個包装のもの、あとはふりかけ。

お客様は、

大好きです。3種類買いました。味違います。

いぶりがっこも秋田の製造業者などが2017年9月に販路の拡大やブランド力向上のためGIに登録申請をしました。

秋田県いぶりがっこ振興協議会の谷口秀明さん、

いぶす期間は何日以上、漬け込む期間は何日以上と、業者によって味の好みがあるから若干の違いは出てくる。いぶりがっこ人気で県外にも似たものを作る業者が増えている。秋田の風土が作ってきたにもかかわらず他県の食べ物として認知が広がるともったいない。簡単にはいかない部分もあったが最終的には皆、納得の上で決まった。

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