[WBS] 狙うは欧米富裕層!旅行会社約100社集結!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

訪日外国人の増加の勢いが止まりません。

5月は267万人でした。

これは5月としては過去最多で年間でいうと3,000万人に迫る勢いです。

そうした中、日本の観光関係者がいま注目しているのは欧米やオーストラリアからの観光客です。

日本での消費額を見てみるとアジアからの観光客と比べて多い傾向にあります。

欧米からのお客様、なかでも富裕層を呼び込もうといま取り組みが本格化しています。

ジャパン ラグジュアリー ショーケース

東京・港区のホテル。

集まったのはヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアの9ヶ国の旅行会社です。

そして、

ディナーを芸者と一緒に食べて、着物を着て、鉄板焼き、すし。日本の本物の体験を探している。

これは何?

舞子知っている?

知らなかった。

うちの会社のお客様は最上級の富裕層。だから「特別な体験」を探している。

富裕層の顧客を持つ欧米の旅行会社と日本の観光関係者の商談イベント。

日本政府が主催しました。

現在、中国などアジアからの観光客が8割以上を占める日本の観光。

次のチャンスは欧米、オーストラリアの富裕層の獲得にあるといいます。

欧米豪の富裕層

日本政府観光局の柏木隆久理事は、

欧米の観光客は2週間、20日間、1ヶ月組んで長い期間設定して旅行する。長期滞在でたくさん消費する。

最大の特徴は滞在日数。

中国や韓国などアジアからの訪日客と違って欧米からのお客様は休みの期間がそもそも長いため約2週間も宿泊します。

しかし、移動に時間もお金もかかる欧米からの訪日客には富士山などの有名な観光地のPRだけでは不十分だといいます。

フランスの旅行会社の女性は、

フランス人は富士山など有名な観光地は移動中に見られる程度で良い。地元の人に会ったり、渋谷で飲んで、地元の食べ物を食べたり、そういう時間を過ごすことが大事。

HiSUi Tokyo

富裕層の観光客にはどんなツアーが受けるのか?

商談会に先立ち、視察も行われました。

オーストラリアの旅行会社の5人が訪れたのは東京・銀座。

まず足袋の形をした履き替える一行。

その後、小さな扉を這うようにくぐり和室へと入ります。

今入ってきたところは「にじり口」。

ここで一行は茶道を体験しました。

実は滞在が長期にわたる富裕層の観光客は多くの体験を求める傾向が強いといいます。

富裕層は少人数のグループでものづくりを見て体験したい人が多い。

江戸切子の店 華硝

さらなる体験を求めオーストラリアの一行は日本橋へ。

ここで視察するのは江戸切子です。

日本のものづくりを知りたいという欧米の富裕層にとって伝統工芸の体験はうってつけだといいます。

カメラに見せて、花が見える?

この江戸切子、高いもので10万円以上する商品もありますが・・・

普通の人にとっては高いが富裕層には問題ない。

体験とセットにすることで高価な土産物の消費にもつながるのではないかと期待されています。

パレスホテル東京

一方、イタリアの旅行会社の面々が視察に訪れたんは東京・丸の内の高級ホテル「パレスホテル東京」。

1泊100万円のスイートルームです。

長期滞在する富裕層は伝統的な旅館よりもホテルでの宿泊を好むといいます。

長期滞在になるとベッドの方がいい。1泊だけなら布団で寝てもいいけど。

こうしたニーズを新たな商機と捉え、高級ホテルも富裕層へのPRを強化しています。

せとうちDMO

欧米の富裕層を取り込もうとすでに動き出している地域があります。

広島や兵庫など7県の自治体と企業で構成された官民団体「せとうちDMO」です。

1年半ほど前から富裕層獲得のために海外の旅行会社への売り込みや動画配信などのデジタルマーケティングを仕掛けてきました。

せとうちDMO・マーケティングアドバイザーの村木智裕さんは、

欧米人はアジアまで相当な時間とお金をかけて来る。日本はどんなところがあるのか見に行きたいと思ったときに選んでもらう場所として瀬戸内を出していこうと。

富裕層に目をつけたのは派手で有名な観光資源でなくても魅力が伝わるからだといいます。

例えばヨット内で宿泊しながら瀬戸内海の島々を巡るクルージング。

知らない日本を見たいけれど移動や宿泊には快適さを求めたい欧米富裕層のニーズに合い好評です。

キーワードは本物。開発が進んでこなかった瀬戸内は強み。

株式会社ちいおりアライアンス

いま欧米の富裕層に好評だといいうのが徳島県の山間にある西祖谷山村。

日本の原風景が残る地域です。

長さ45メートルのかずら橋。

平安時代末期、戦に破れた平家が追っ手から逃げ延びるため切り落としやすい植物で作ったといわれています。

築300年の古民家を改修した宿泊施設。

ちいおりアライアンスの井澤一清さんは、

床板、柱、梁は300年前のまま。

こちらは囲炉裏の間でお泊りのお客様はこちらで食事をされるのです。

料金は1泊で1人1万5,000円から。

利用客の半数以上は欧米からのお客様で、稼働率は8割を維持できているといいます。

こっちに入ったときにアメイジング!ワオ!という感じ。

居間に足を踏み入れると目に入るのはまるで時代劇のような空間です。

三つ柏という家紋でこの家から出てきた。

この他にも住民が使っていたと思われる農機具や仏間などがあり日本の歴史ある生活様式を知ることができます。

宿泊したお客様が残したメッセージノートには、

美しい場所で素晴らしい体験。目が覚めたら雪が降っていて最高だよ。

築300年以上の家に泊まれるなんて感激です。

自然や歴史、体験したことのない特別感は欧米の富裕層を掴むカギだといいます。

まず自然に驚かれる。日本の古い家屋が残っていることに驚かれる。古いものに価値を見いだす人が欧米には多いので共鳴いただいている。

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