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[WBS] 東京五輪に向けた「驚きの技術」!Jリーグで実験「顔パス」入場!

2016年10月18日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

公益社団法人日本プロサッカーリーグ

[blogcard url="http://www.jleague.jp/"]

10月15日、埼玉スタジアム2002。

Jリーグ、ルヴァンカップの決勝戦が行われました。

5万人以上が応援に詰めかけた会場の一角である試みが。

顔パス入場サービス

Jリーグがチケット販売大手、ぴあ株式会社と共同で初めて試合会場に導入した「顔パス入場サービス」です。

事前に登録した顔であれば緑色の枠が表示され、チケットレスで入場できます。

顔認証やチケットの確認のため、いちいち立ち止まる必要がありません。

Jリーグの村井満チェアマンは

お客様へのホスピタリティー上、長蛇の列で待たせるのは失礼。チケットレスでスムーズに行けるのは最高のメリット。

これまでの顔認証サービスは一度、カメラの前で立ち止まる必要がありました。

このシムテムは歩きながら入場できるのが最大の特徴です。

顔認証は日本電気株式会社(NEC)、カメラやプリンターはキヤノン株式会社。

日本の技術が結集しました。

お客様の反応

お客様は

一瞬ドキドキしたが通り過ぎると自分の顔が認証されて、うれしい気持ちになる。

顔だけですっと行けるので楽だなと思う。

しかし、こんなケースも

双子なんですけど認識できないと。見た目は私たちには違って見えるから大丈夫だと思ったけどダメでした。

今回は、約500人の関係者に対しての実証実験。

まだ改良の余地がありそうです。

転売問題

そして運営側を悩ませるチケットの高額転売問題の防止にもつながるといいます。

ぴあ株式会社の川端俊宏さんは

顔認証となると、なりすましができないので正規に買った人が行けるサービス。2020年は日本発の新しいサービスを出していきたい。

綜合警備保障株式会社(ALSOK)

[blogcard url="http://www.alsok.co.jp/"]

ここにもオリンピックで活躍が期待されている技術があります。

綜合警備保障株式会社が2015年4月に発売した巡回警備ロボット「自律走行型ロボットリボーグX」。

綜合警備保障株式会社のブロードマーケット営業室、田原英雄課長代理は

決められたルートを決められた時間に自動的に巡回する。

一定の速度で巡回をし、前方のカメラで映像を記録するなどの用途に使われます。

そして予め顔写真などを登録した人が近づくと、

田原さん、おはようございます。今日は雨ですが一日頑張っていきましょう。

顔を認証して通っていい人なのかどうかを判断します。

一方、立ち入り禁止の場所に人が近づいた場合、

侵入者発見!

警告の音声を出し、監視センターなどに通報するのです。

2時間の充電で4時間の警備が可能。

充電が少なくなると自分で充電器に向かいます。

ロボット開発

綜合警備保障株式会社は10年以上、ロボット開発を進めていて、今回が10代目。

オリンピック選手村などでの警備員の人手不足の解消に役立てる考えです。

東京オリンピックに向けて日本の技術力のアピールも含めて、ロボットによる警備はこれから需要は高まっていくと思う。

株式会社NIPPO

[blogcard url="http://www.nippo-c.co.jp/"]

一方、インフラ面でも急ピッチで開発が進んでいます。

こちらの道路、ほかの道路とは違うグレーの塗装がされています。

実はここに最先端の技術が使用されています。

真夏に開催されるオリンピック。

東京の最高気温は、この時期は平均で30度を超すため、公道を舞台にしたマラソンではランナーや観客の暑さへの負担を軽減させることの対策が求められています。

道路舗装の最大手、株式会社NIPPOにはある秘策が。

グレーの特殊な塗料が塗られたアスファルトを従来のアスファルトと同時に光を与えてみました。

サーモグラフィで確認してみると、従来のアスファルトは一気に赤くなっているのに対して、特殊な塗料を塗ったものは温度の上昇が抑えられていることが分かります。

ヒミツは特殊な塗料。

塗料の中に含まれるセラミックの粒が熱の発生源となる赤外線を弾くことで温度の上昇を大幅に抑えることができます。

これは日本が世界に先立てて開発した技術だといいます。

株式会社NIPPOの技術本部、村上浩さんは、

夏場の舗装は60度以上の温度になる。特殊舗装することで10度以上温度が下がるので、ランナーや観客が少しでも過ごしやすく走りたい環境をつくりたい。

東京オリンピックのマラソンは新国立競技場と浅草を結ぶコースが有力視されています。

国交省はマラソンコースとなる全ての道路を特殊舗装に切り替える予定です。。

オリンピックだけの技術ではなく、ずっと使える舗装を目指している。皆さんの夏場の暑さというものを軽減したい。

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