[WBS] 高校生が5ヶ月企業研修!相互理解で離職率半減!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

見づらい求人票、文字だけで企業を選ばなければならず離職の原因に・・・

それを変えるかもしれないサービスが登場。

「離職率を下げろ!」

ベンチャー企業の取り組みとは?

来年、社会人となる高校生の就職活動が7月2日に解禁となりました。

人手不足もあり就職を目指す高校生に対し企業の関心は高まっていて2017年の求人倍率は2倍以上と超売り手市場となっています。

ただその3年以内の離職率を見てみると40%を超えています。

これは大卒の32%を大きく上回る数字です。

高卒者の離職率を引き下げようとする現場の新たな動きを取材しました。

千蔵工業株式会社

東京・大田区。

千藏工業は従業員83人の町工場。

年商は21億円。

この会社は自動ドアのメーカーです。

おはようございます。

この日、一人の若者が工場にやって来ました。

作業服の胸元には六郷工科高校の文字。

地元の工業高校3年生の神戸翔さん。

卒業後は就職を希望しています。

必ず対角線上で。

この日は自動ドアのエンジンとなる動力部分の組立作業。

実際に売られる商品を作っていました。

就業訓練

実はこちら高校と地元企業がタッグを組んで行っている就業訓練。

神戸さんの通う六郷工科高校が離職率を下げようと始めた取り組みです。

動作確認OK。

就業訓練は3年間の高校生活でおよそ5ヶ月。

長期間行うことで実際の業務に近い形を経験できるため約6割の生徒がそのまま就職するのだといいます。

すごく働きやすい。聞きやすい、優しく教えてもらえる。

この企業でいろいろなことをやりたい。ここに就職したい。

学校と地元企業が協力して高校生を育てる仕組み。

ミスマッチを防いで離職率はおよそ2割と全国平均の半分となり、企業は若い人材が入社する可能性が高まる一石二鳥の取り組みです。

千藏工業の吉田毅副社長は、

若い人の採用は難しい。仮に入っても定着率も上がらない。

神戸さんの成長する姿を見ると入社してほしい。

横浜市立横浜総合高等学校

一方、こちらは横浜市にある横浜総合高校。

およそ1,100人が通う定時制の高校です。

こちらも卒業生の離職率に悩んでいました。

先生に案内されたのは進路資料室。

そこにはファイルがズラリ。

全て企業からの求人票で、これが悩みのタネだといいます。

キャリアガイダンス部の近藤哲史教諭、

量がすごく煩雑になる。

高校生の就活は制約が厳しく企業が直接、生徒を募集できません。

企業は学校に求人票を出し、それを見た生徒が学校を通して企業にアプローチする仕組みです。

そのため高校に集まる求人票は膨大、毎年900枚が来ています。

さらに、

書式が同じで文字だけなので読み方がわからない。

こちらはある工場の求人票。

仕事の内容は「製品の製造又は設備・動力の保守保全の業務に従事」と書かれているだけで具体的な仕事のイメージが湧きづらいのです。

「行ってみたら違った」ということがある。ミスマッチはかなりある。

文字だけではよくわからない。

そんな高校生たちの救世主が「JOBドラフト」という分厚い冊子。

JOBドラフト

JOBドラフトの中を見ると求人票にはない写真が多く、実際に働いている先輩社員の声のほか、スマホ世代に合わせてQRコードを掲載。

さらに詳しい情報をオンラインで見ることができます。

職場の様子もわかりやすい。こういったものを目にしてシミュレーションするだけでも自分の行きたいところを見つけるプロセスとしてはすごくいい。

株式会社ジンジブ

JOBドラフトを作っているのは東京にある会社。

その名も「ジンジブ」という創業4年のベンチャー企業です。

高校生に特化した求人情報の掲載や採用コンサルティングなどで企業側の利用料金は年間48万円から。

ジンジブの草場勇介社長は、

若手人材の確保は企業にとって命題になっている。

新たな採用手法として高卒採用の導入や数年ぶりにもう一回チャレンジする企業が増えている。

現在、JOBドラフトはデリバリーサービス「銀のさら」を運営するライドオン・エクスプレスなど500社が利用。

売上げはおよそ4億円と3年間で5倍に増えました。

2年目社員の佐々木仁義さん。

佐々木さんも高校生で就活し、とても苦労したといいます。

求人票は文字だけで仕事のイメージなどあまりわからなかった。

学校の先生は地元のネジ工場しか紹介してくれなかった。なので自分で探した。

自分のように苦労する高校生を減らしたい。

佐々木さんは毎日営業に出ています。

オーダースーツSADA

この日の営業先はスーツのメーカー。

こちらは社長の佐田展隆さん。

若者向けに手頃な値段でオーダーメイドのスーツを製造・販売し店舗数を増やしている会社ですが・・・

今年は数人採用したかったがゼロという体たらく。

自社工場で高校生を募集しましたが採用はゼロ。

そのためジンジブのサービスの利用を検討しています。

気になるのはたった1つ・・・

仙台郊外の工場で3人採用できるのか?

勤務地は若者に人気のない郊外。

職種も地味なので本当に採用できるか不安だといいます。

なかなか厳しい条件ですが、

3人は非現実的ではない。

7月から求人情報が解禁になる。4月時点で早めに動いている高校生だけで1ヶ月に4万人が「JOBドラフト」を見ている。

佐々木さん、高卒採用支援の先駆けとしての実績を売り込むこと約1時間。

やらせていただきます。

よろしくおねがいします。

商談成立。

佐々木さん、思わず笑顔がこぼれます。

高卒のルールとか、イメージを変えたい。

ミスマッチの離職がゼロになればいい。