「WBS」「ガイアの夜明け」「がっちりマンデー!!」「カンブリア宮殿」などのテレビ番組で気になったニュースからお金と仕事を考えて豊かな生活を目指します。

[ガイアの夜明け] 「絶品の味」・・・新たな争奪戦(2)

2016年8月23日

 「絶品の味」・・・新たな争奪戦

森若良三さん

東京・築地、一人の男性がマグロの品定めをしていました。

残念、ちょっとシミが出ているな。

赤黒いシミが、釣り上げた時にできたものです。
これだけで半値に下がるといいます。

要するに打撲と同じ。

ほかのマグロは

この部分が色変わっている。この色とこの色が違うでしょ。

一部が白っぽくなっています。

これが「ヤケている」。刺し身にするとパサついて食べると刺し身の感じがしない。

森若良三さん(70歳)。

築地にある大卸の会社「築地魚市場」に43年に渡って勤め、マグロの競りを仕切ってきた人物です。

長年、「マグロの親方」と呼ばれてきました。

株式会社ジェイトレーディング

日本橋の雑居ビル。

そこにクロマグロを海外から輸入している商社があります。

株式会社ジェイトレーディング。
創業は2000年、社員20名の会社です。

太平洋でクロマグロの規制が厳しくなる中、いち早く大西洋に目をつけていました。

社長の神戸治郎さん。

大西洋の北に行くほど質のいいマグロが獲れる。天然の一番いいものを獲ってくるということで大西洋にこだわった。

神戸治郎社長にスカウトされ新たな仕入先の開拓を任されたのが森若良三さんです。

森若良三さん、大西洋の中でもいま特に狙っている場所がありました。

甘エビやいろいろなものがいる。いろいろなものを食べるからマグロの味もおいしい。

アイスランド

そこは氷河に覆われた知られざる水産大国でした。

北極の近くにある大西洋の島国、アイスランド。

その名の通り国土の10%以上が氷河に覆われている国です。

7月28日、クロマグロを輸入している商社、株式会社ジェイトレーディングの森若良三さんが新たな仕入先を開拓しにやって来ました。

アイスランド沖のマグロというのは、色、脂、極上のマグロだと思う。

向かったのは南部になる小さな港町「グリンダヴィーグ」。

アイスランドの近海は世界三大漁場のひとつ。

そのため、漁業が主な産業となっています。

なかでも最も多く獲れ、食べられているのが「タラ」です。

魚屋

街中にある魚屋を覗いてみると、タラやサケなど新鮮な魚が20種類以上並んでいました。

しかしマグロは見当たりません。

マグロは置いてないね。唯一、置いていない魚かな。

買い物客にマグロを食べたことがあるか聞いてみると

生のマグロは食べたことないわ。あれ、何て言ったっけ?

ツナ缶だよ。

そう、ツナ缶なら食べたことがあるわ。

アイスランドにはマグロを食べる習慣がありません。

ビジール社

森若良三さんが訪れたのは大手の水産会社、主にタラ漁を行っているビジール社です。

幹部のクリスティアンさん。

森若良三さん、2014年からビジール社と手を組みマグロ漁に取り組んでいます。

実はこれまでアイスランド近海ではマグロは獲れませんでした。

しかしここ数年、温暖化の影響で海水の温度が上昇、マグロの餌となるサバなどが集まるようになりました。

地中海で産卵を終えたマグロはそれを追ってアイスランド近海まで北上するようになりました。

温暖化によって海水の温度が上がりマグロが来るようになりました。世界的なマグロビジネスに参入できることは私たちにとって、とても大きなチャンスです。

マグロ漁を行うのはタラの需要が減る8月と9月。
ビジール社にとってはこの時期の新たな収入源となります。

一方、日本にとって夏場は良質なマグロが少ない時期。

互いにメリットがあるのです。

日本のクロマグロは8月は脂が少なく質が低い。一緒に商売をしよう。

マグロ漁

8月3日、森若良三さんが港に向かいました。

そこにはビジール社が所有する船があります。

7月までは、この船でタラ漁をしていました。

マグロ漁に向けて船の装備を変えていきます。

こういう機械はアイスランドにない。日本から持ってくる。

針に掛かったマグロを引き寄せるためのリール。
釣り針も日本から持ち込みました。タラ漁で使うものとは大きさが違います。

これまでマグロを獲ったことのなかった漁師たちに森若良三さん、2年前から漁の仕方を教え込んでいました。

10ヶ月ぶりの再会です。

彼らはマグロを獲ることをどうおもっているのでしょうか?

マグロを獲るのは難しいよ。でも新しいことに挑戦するのはエキサイティングだね。

森若良三さんがいないとマグロが獲れない。お金も稼げないよ。

8月4日、今年初めての出航です。
約1週間の航海、目指すは350km南の海域です。

24時間近くかけ最初の漁場に到着しました。

始まります。

マグロ漁が始まりました。

森若良三さんが次々と指示を出していきます。

延縄漁

持ち込んだのは日本の伝統的な漁法。

長さ70km以上の太い縄にエサをつけた細い縄を1本1本垂らしていきます。

その数、2,000本。

延縄と呼ばれる漁法です。

エサにはこの付近で獲れたサバやイカを使います。

エサを仕掛けるだけで6時間も掛かる重労働。

ようやく終えるとマグロがかかるまで暫し休憩です。

森若さんは、マグロのことを全て教えてくれた。まさに「マグロの親方」だよ。

3畳ほどの部屋に3人が寝泊りしています。
70歳の森若良三さんにとって楽な航海ではありません。

縄を引き上げる時が来ました。

漁師たちに緊張が走ります。

海面に魚の影が・・・

マグロだ。

クロマグロです。

今年の1本目です。

ここからは時間との戦い。
鮮度が落ちないよう血を抜いて内蔵を取り除きます。

やってみろ。

ここを切るんですか?

ここだ。

この線に沿って?

そうだ。

この漁師、マグロの処理は初めて、森若良三さんの指示を仰ぎます。

頬の部分を取り除くんですか?

違う、エラの部分を取り除くんだ。

森若良三さんがマグロに体温計を挿しました。
処理に手間取ればマグロが暴れて急激に体温が上昇、30度を超えると身がヤケやすくなり価値が下がってしまうそうです。

25度。

処理を終えたら、船底に下ろし布で包んでいきます。傷が付かないようにするためです。

そして氷と海水が入った容器で冷やします。

こうした手順も全て森若良三さんが教え込みました。

最初は氷と水。22時間後に氷だけにする。

氷だけ。22時間後。

そう、去年と一緒だ。

22時間後に氷だけの容器に移すと鮮度を保てるといいます。

次々にマグロが揚がり始めました。これで5本目。

ところが森若良三さん、渋い顔です。

脂がないですね。残念。

7本目は重さ218キロ。

大きさには不満はない。細めに見えない?

狙うはたくさんトロが取れる、まるまる太ったマグロです。

細身のマグロは日本ではなく、アメリカやヨーロッパに送ります。

そして11本目のマグロが揚がってきました。

この腹まわり、これまでのものとは明らかに違います。
森若良三さんの表情が変わりました。

これこそ待ちわびたマグロです。

森若良三さんが追い求めていた極上の天然クロマグロ。
これはもちろん日本へ。

築地

8月13日、東京・築地。

アイスランドで森若良三さんが獲ったマグロが生のまま空輸されてきました。

夏場には少ないまるまる太ったクロマグロ。

この日、築地で競りにかけられた25本のマグロの中で2番目の高値がつきました。
1キロ、5,000円です。

包丁が入ります。

この時季、こういう肉質のマグロはない。

見事に霜降りの脂がのったトロです。

久兵衛

このマグロを買ったのは東京・銀座にある老舗の寿司屋「久兵衛」。

歴代の総理大臣も通った名店で握られていきます。

器に盛られたのは右から中トロ、霜降り、大トロ。

アイスランド

大西洋の北の最果て。

森若良三さんは9月の終わりまでアイスランドの漁師たちと共に極上のクロマグロを追い続けます。

非常にいい漁場。この漁場を長い間、継続して、皆さんに喜んでもらえるような商品を送りたい。

  • ブログランキングへ
  • にほんブログ村

カテゴリー:ビジネス関連
タグ:

コメントを残す

プロフィール

嫁と4歳の息子の3人暮らしの30代後半のサラリーマンです。
詳しいプロフィール

カレンダー

2017年3月
« 2月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
  • ブログランキングへ
  • にほんブログ村

TOPに戻る