[WBS] VRでもARでもない「MR=拡張現実」とは?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

最先端の技術がいまさらに進化しています。

「VR」は仮想現実、そして「AR」は拡張現実。

でもその先に「MR」、複合現実という技術が生まれているそうです。

まず、「VR」と「AR」がどういうものかという・・・

VRはゴーグルを付けてコンピューターグラフィックの世界に入り込んだかのような経験が出来るという技術です。

ARはスマートフォンなどの端末を使って実際の風景にCGなどの映像を重ね合わせるという技術です。

そしてこのVRやARの技術を進化させたものがMR(Mixed Reality)、日本語で複合現実という技術です。

どんなものなのか実際に体験してもらいます。

ゴーグルを付けます。見えている映像は私の今の視界だとします。

下に視界を移してみましょう。リンゴがありました。

何か表示が出ました。タッチしてみましょう。

「青森県産ふじりんご」と品種が出てきました。

もう一度タッチしてみます。今度は栄養素が出てきました。色んな情報が表示されていきます。

ゴーグルを外してみるとリンゴが置いてあるだけです。

MRはARのように現実にCGを重ね合わせるだけでなく、自分の手で空間をタッチして操作することもできます。

このようなMR技術をいま製造現場などで活用する動きが始まっています。

3D&バーチャル リアリティ展

6月20日、東京ビッグサイトで始まった3Dとバーチャルリアリティの展示会。

多くのブースでゴーグル型の端末をつけた来場客の姿が見えます。

株式会社シェルパ

こちらは建築物のCGなどを手掛けるシェルパ。

相内優香キャスターがMR技術を体験しました。

ゴーグルを掛けるとここに情報が出てきました。

展示ブースの空中に現在の温度や湿度を表示する画面が浮いています。

さらに、

タップしました。

シェルパの井口健一さん、

下に情報が現れる。

インターネットで何か情報をクリックしたような感じで、タップしたものの詳細が下のあたりに表示されています。

温度の画面を指でタップすると新たな数時間の温度の推移を表す画面が出現。

こうして現実とCGの融合画面を操作できるのがMR(複合現実)の特徴です。

そのヒミツはマイクロソフトがITエンジニア向けに販売するゴーグル型端末「ホロレンズ」にあります。

ゴーグルの前面に付いたセンサーで指の動きを認識して操作できる仕組みです。

シェルパの山崎文章CEOは、

かなり可能性を秘めた分野だと思う。認知度は低いがいろいろなサービスを作っていきたい。

キヤノンITソリューションズ株式会社

会場ではMR技術の実用化に向けた取り組みも・・・

こちらのゴーグル変わった形のものが付いていますね。

この角のようなものは飾りではなくブースの上に取り付けられた光学センサーによって頭の位置を検出するための目印です。

ゴーグルを付けると・・・

製造現場が現れました。車でしょうか?

それと同時に私の手も見えて、カメラマンも見えてきました。現実世界と目の前の製造現場がミックスした状態です。

これはMRを活用して自動車工場で効率よく組み立てができるかどうかをシミュレーションできるものです。

触れるって不思議な感じですけど、ものに手が入っていくというか、距離感が分かるCGって珍しいですよね。

距離感をつかむことによって作業員の負担を減らす製造ラインの設計ができるといいます。

株式会社ポケット・クエリーズ

そしてこちらでは・・・

「何に利用するためのMRなんですか?」

ポケットクリエリーズの佐々木宣彦社長、

東京電力と共同で研究を進めている発電所の設備点検に使う。

MRで発電所にあるさまざまな機械のデータを表示。

点検箇所などを示すことができる仕組みで来年度の実用化を目指しています。

さまざまなデータがこちらに浮かび上がりました。

実際には本当に機械があってそこにセンサーなどの情報がパネルで表示される。

このシステムを使えば現場で作業マニュアルを確認したり、熟練作業者から遠隔でアドバイスを受けられたりします。

ポケット・クリエリーズはゲームソフトの開発会社です。

ゲーム開発技術がMRのビジネスに欠かせないといいます。

今までの違った概念のユーザーインターフェースが必要。ゲームの世界は企画段階で今までにない未来的なものを考える。ゲーム開発会社がMRに関する実用ソリューションを展開していくことが求められている。