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[WBS] うがい薬勝つのはどっち?ブランドvsキャラクター[ムンディファーマ株式会社]

2016年4月9日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

こちらをご覧頂きましょう。

ご存じの方も多いのではないしょうか、明治の「イソジンうがい薬」です。

実はこちら3月いっぱいで生産を終えました。

その代わり今月発売を開始したのが明治の「うがい薬」です。

カバのマークは一緒ですが「イソジン」という文字が外れています。

そのイソジンのマークはこちらのパッケージに入っています。これはアメリカ系の製薬会社ムンディファーマが4月8日から発売する「イソジン」です。

カバのようなキャラクターも描かれていますが、元々はこのムンディファーマがイソジンを開発して明治がそのブランドを借りていました。

しかし両社は提携を解消してそれぞれ独自のうがい薬を販売することになりました。ところがデザインが似ていることで法廷闘争にまで発展し、先月ようやく和解をしました。

それぞれの販売戦略を取材しました。

ムンディファーマ株式会社

[blogcard url="http://www.isodine.jp/"]

ムンディファーマ株式会社が発売した「イソジンうがい薬」。

そのパッケージに描かれているカバくんに似たキャラクターについてムンディファーマ株式会社の羽鳥和美さんは、

全く違います「イソファミリー」というキャラクターです。

似たようなキャラクターを使う理由

ムンディファーマ株式会社の木村昭介社長は言います。

大きくガラッと変えてしまうと「イソジン」を買いに来たお客様に混乱を生む。

キャラクターについては進化させていく。

秋に出す新製品で新キャラクターが登場する予定。

すでに脱「カバくん」は進めていて、ゴジラを使ったアピールなども行っています。

イソジンで連想するもの

「イソジンというと?」

カバの絵、カバじゃない。

ムンディファーマはこのイメージを払拭することが成長の第一歩と考えています。

「うがい」=「イソジン」だったが、ゴールとしては「感染予防」。

感染予防のカテゴリーで大きくしたい。5年で倍くらいにしたい考え。

ムンディファーマ株式会社の「うがい薬」の売上は約50億円ですが、「イソジン」ブランドで拡大を目指します。

株式会社明治との提携解消もその布石です。

日本の市場で付加価値をつけるために直接ビジネスをコントロールできる形で議論した結果。

株式会社明治

[blogcard url="http://www.meiji.co.jp/"]

提携を解消した株式会社明治も新製品「明治うがい薬」を販売を開始しています。

新商品には「カバくん」がそのまま描かれています。

街で聞いてみると…

このカバを見てイソジンだと思った。

イソジン、同じ絵だったから。

多くの人がカバのキャラクターを見てこれまで販売してきたうがい薬だと認識していました。

カバくん

このカバくんは1980年代からテレビCMなどで使用されてきたキャラクターです。知名度の高いキャラクターです。

カバくんは使用できるが「シソジン」の名称が使用できなくなった株式会社明治。

販売への影響について栄養営業本部の秋田康一郎さんは

カバくんというキャラクターがいれば影響はない。

歌も継続決定

もう一つ強みとして打ち出すのが…

CMの楽曲はこれまでのものと変更せず新商品の名称を強調しました。

これまでのイメージを武器に今後の販売を伸ばす戦略です。

うがい薬の市場全体を広めていく。

「市場を核出していく中で…?」

勝ち抜いていく。

果たして勝つのは名前課かキャラクターか…

うがい薬の熾烈な戦いが始まっています。

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