[WBS] リアルすぎる皮膚に臓器!?町工場の技術を医療に生かす!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

埼玉 医工連携 成果発表会

2月23日、都内で開かれたのは医工連携で作られた製品の発表会。

埼玉県産業労働部の柳沢禎人氏、

1件でも多く企業と連携して世に出せるようにしていただきたい。

製品は医療現場の声を聞いて町工場などの中小企業が作りました。

株式会社寿技研

ヒトの臓器を模したもの。手術の練習用に開発されました。

メスを入れると、

このちょっと刃に引っかかるような感じもリアルな臓器に近いのですか?

寿技研の高山成一郎社長は、

引っかかる感じなども先生に言われて似せるように作った。

切ったあとは縫うこともできます。

素材はスーパーでも売っているという食品で、できるだけ安く仕上げました。

開発したのは寿技研。元々はラジコン用のタイヤを作っていた下請け企業でした。

リーマンショックまでは金属加工でやってこれたがガクンと仕事が減って何か新しい事をやらなきゃいけないと。

そこで乗り出したのが医療の分野でした。

医療の分野に来て、自分たちで先生たちと話してできてものを見せると「ありがとう」と反応がダイレクトにくる。僕らにとってもモチベーションが上がる。

株式会社レジーナ

注射の針を刺す練習をするための腕。

美容師のために頭部の模型を作っている会社が開発しました。

年代に合わせて肌の質感を変えています。

注射の針を刺すと、レジーナの髙木治社長は、

ハリが表面を突き抜けた感覚、血管を抜けた感覚を再現。

成人の腕に比べ、高齢者の腕は、

さっき刺した感じと肌の抵抗が違います。もっとすんなりと入っていきました。

裏を返すときちんと血管に刺さっているかどうか一目瞭然です。

低価格で高品質のため販売は好調。

しかし、異業種である医療分野への参入は簡単ではありませんでした。

「販路やお医者さんに出会うチャンスは?」

畑が全く違う。名前は知られていないし、そこで効果的なのは展示会・学会に出ること。

日本医工ものづくりコモンズ

世界で医療機器の市場が拡大していくといわれる中、医工連携は日本ではあまり進んでいないのが現状です。

医工連携を推進し、イベントの発案者でもある日本医工ものづくりコモンズの柏野聡彦専務理事は、

医療機器産業を始めようとすると特殊な法規制があって、これがハードルになると言われている。医療機器産業に取り組む時には厳しい法規制がない所でも関われる。

実は今回のイベントでは直接、医療行為にならない医療教材など認可なしでも製造販売できるものが多く出展されていました。

そして医療側にとっても中小企業との連携は大きなメリットが・・・

埼玉県立がんセンター頭頸部外科の別府武部長は、

早く開発はやってほしい。「1日でも早く実現しないかな」というときに非常に小回りがきく中小企業。医療者にとっては頼もしい。

大企業は少ロットでの生産に対応しないことが多く、現場のニーズに応えてくれる中小企業は医者にとっても嬉しい存在なのです。

医療機器の開発ニーズ、臨床現場の困りごとは星の数ほどある。出会いから、開発する機器、研究開発する企業を育てていく。企業と病院の連携、それを支える行政のサポートは極めて重要。