[ガイアの夜明け] テーマパーク「春の陣」!(2)

 テーマパーク「春の陣」!

ハウステンボス

長崎県佐世保市にあるハウステンボス。

一度は破綻したオランダの町にお客様が戻ってきていました。

来る時は月に3回から4回。

通常では見られない、初めて見られるものがある。

株式会社エイチ・アイ・エスが経営するようになってから多くのリピーターが押し寄せています。

その立役者がやって来ました。

仮面武道会の衣装を着たこの人です。

マスク外した方がいいの?

ハウステンボス株式会社の澤田秀雄社長(66歳)です。

絶好調のヒミツとは?

澤田秀雄社長、イベントホールへと向かいます。

そこに現れたのは筋肉ムキムキの鬼。なんと豆まきが始まりました。節分に開いた初めてのイベントです。

大変だけど面白いね。

他にもオランダの町並みに巨大ロボット「パトレイバー」。子供が乗り込める対戦型ロボットもあります。

新しいイベントやアトラクションは年間約200種類。また行きたいと思える場所に生まれ変わりました。

ディズニーやUSJのマネをしても仕方がないから違うことをどんどんやっていく。もしチャレンジしなかったり、新しいアトラクションを生まなければ間違いなく落ちる。

ドローンレース

そして夜にも新たなイベントが。無人飛行機「ドローン」のレースです。

ドローンから送られてきた映像を見ながら全国から集まった選手たちが操縦の腕を競います。その時速なんと約150キロ。

観客に混じって澤田秀雄社長の姿もありました。

このイベントの責任者が入社14年目の中平一旗さん(37歳)。

レースの迫力ありますよね?

迫力あるね。

中平一旗さんは数々の人気アトラクションを生み出してきたヒット請負人です。

中平一旗さん

ドローンレースから数日後。ある重要な会議が開かれていました。

スピードレースで「こんなに速く飛ぶんだ」と。トータルで「4.59」の満足度。

ハウステンボスでは全てのイベントとアトラクションで毎回お客様にアンケートを取っています。5点満点で平均4点を下回ったら最悪イベントが廃止になる場合もあります。

4点を切ることは絶対にあってはならない。

中平一旗さんはこうしたお客様の厳しい評価を乗り越えヒット作を連発していたのです。

中平一旗さんは長崎の出身。東大の工学部から大学院に進みました。しかし地元ハウステンボスの経営危機を知って中退。入社を決めました。

ハウステンボスが地元に与える影響。長崎県民の1人当たりのGDPは全国で下から2番目だった。売り上げが10倍になれば長崎県のGDPが10%上がる。

地元への熱い思いが中平一旗さんの原動力だったのです。

バーチャルリアリティー

1月18日、東京都内のとある病院。

神主がお祓いをしていました。実はこの病院、すでに閉鎖されています。

中平一旗さんはここを舞台とした新しいアトラクションを考えていました。

心霊スポットとして名高い廃病院に来ています。

始まったのは病院での撮影。映像を駆使してかつてないお化け屋敷を作ろうというのです。

撮影では最新の技術が投入されます。それが特殊なカメラ。上下左右あらゆる方向を撮影できます。

それをゴーグルで見てみると360度、視線を向けた先を見ることができます。まるでその場にいるかのような臨場感。「VR」、バーチャルリアリティーという技術です。

中平一旗さん、それを生かすためにこんな仕掛けも。

体を隠して恨めしそうに見る。

実は彼女は看護師の幽霊役。

気付いた人はたまらない。

中平一旗さん、こうした仕掛けをいくつも仕掛けました。

このバーチャルリアリティーがハウステンボスの新たな目玉。そのため25種類の映像を準備しようとしていました。

3月4日のオープンを目指します。

澤田秀雄社長の評価

2月18日、病院で撮ったVRの映像を澤田秀雄社長がチェックしに来ました。

果たして評価は?

レベル低いかな。田舎のお化け屋敷みたい。

手厳しい。

今のレベルではまだまだ。

予想外の厳しい評価。

中平一旗さん、どう立て直すのか?

お化け屋敷

人気アトラクションを次々に生み出すハウステンボス。

ヒット請負人、中平一旗さんが目指すのは最新技術バーチャルリアリティーを使ったかつてないお化け屋敷です。

3月4日、いよいよオープンです。

どんどんお客様を呼び込みます。

お客様が通されたのは薄暗い部屋。赤い光が怪しくお客様を包みます。

物語を開始します。

ほとんど反応がありません、しかし中平一旗さん、お客様の恐怖を煽る奥の手を用意していました。

スタッフが音もなくお客様のそばへ。ゆるい風が顔をなでました。

その時、お客様が見ていた映像は電話の呼出音がなったのに何も聞こえません。受話器を取ったタイミングで風を当て幽霊の気配を演出したのです。

他にも様々な手で恐怖を掻き立てます。

アトラクションは約10分。

怖かった。目が開けられなかった。

初日が終了。500人近くが訪れました。

早速、お客様のアンケート結果が発表されます。

アンケート満足度、総合評価いきます。

評価が低ければアトラクションは廃止。果たして?

結果が全て。大切なのは満足度。社内ルールの「4点」を超えているかが最大のポイント。

4点を下回れば最悪廃止。

総合評価「4.00」。

ギリギリで合格。踏みとどまりました。

お客様のアンケートには「怖すぎました。今日は寝られません。」「風を途中で感じビビりました。」、中平一旗さんの仕掛けが当たったようです。

一方、他のアトラクションも多くのお客様を集めていました。壁際には女性がズラリ。何やら嬉しそう。

「壁ドン」。イケメンの顔が目の前に。

「壁ドン」の経験は?

ないです。初体験。

ここでしかできない体験で何度も来たくなる。ハウステンボスの戦いはまだまだ続きます。

「ハウステンボスやるな」「他と違うな」と感じてほしい。オンリーワン、ナンバーワン。「ここにしかない」というものであり続けなければいけない。

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