[WBS] 「星野リゾート」が「老舗旅館」を続々と改築しているワケ!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

高給リゾート施設などを展開する株式会社星野リゾートが4月13日に静岡県の伊東市に高給宿泊施設をリニューアルオープンします。

実は今、静岡県では老舗のホテルや旅館のリニューアルが相次いでいます。

その背景にある政府の政策を取材しました。

株式会社星野リゾート

株式会社星野リゾートが4月13日にオープンする旅館「界 アンジン」。館内には海や船をモチーフにした装飾が施されています。

太平洋を望む大きな窓が特徴のスイートルームは全部で5部屋。料金は1泊3万9,000円からです。

星野佳路代表は、

この場所に建っているとオーシャンビューの期待が高い。前の時代の建物は海が見えない部屋もあった。

株式会社星野リゾートは、この場所で古くから続いた旅館の運営を2008年に引き継ぎました。

2015年に約25億円をかけ改築。最も力を入れる温泉旅館ブランド「界」のひとつとして生まれ変わりました。

日本の温泉旅館の建物はバブル経済以前のものが多い。耐震面や設備面で新しくする時期が来ている。旅行者が期待するレベルが高くなった。施設面でもそれを反映させるためには改装ではなく改築することが大事。

株式会社星野リゾートでは、2017年12月にも古い施設を改築した新しい旅館「界 アルプス」をオープンさせる予定です。

改築に踏み切る背景には、2013年に改正された耐震改修促進法も影響しているといいます。

温泉旅館の改築に踏み切っている。その要素のひとつが耐震の問題で背中を押す材料になっている。

改正耐震改修促進法

改正耐震改修促進法とは2013年に施行された法律です。

旧耐震基準に基いて建てられた大規模な建物が対象で、耐震診断の実施と結果の報告を義務付けています。

耐震診断は震度6以上の揺れによる倒壊の危険性を3段階で評価。これを自治体が取りまとめ、実名で公表します。

静岡県建築安全推進課の勝又宏幸さんは、

耐震改修や建て替えを促す、経営者の背中を押す。

静岡県が対象する建物で目立つのはホテルなどの宿泊施設です。

公表された24軒のうち、「倒壊の危険性が高い」と評価されたのは10軒にのぼりました。

明治館

伊豆の温泉地、土肥にある明治館。今から43年前にオープンしました。

耐震化工事と改装工事のため2017年1月から全館休業しています。

明治館の亀谷輝男さんは、

本来なら2月中旬から3月下旬は桜の時期で客室はほぼ満室。

耐震診断で危険性が高いと評価されたことで改修を決意。総工事費は約4億円にのぼると見ています。

経営への影響を聞きました。

客室の改修はお客様の目に見える投資として回収の見込みがある。ただ耐震補強は目に見えない、重くのしかかる負担。

明治館では船をモチーフにした客室を導入するなどして収益性の向上を図るとしています。

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