[がっちりマンデー] 糸井重里社長の「ほぼ日」ってなんだ?

糸井重里社長の「ほぼ日」ってなんだ?

株式会社ほぼ日

株式会社ほぼ日はインターネットのサイト「ほぼ日刊糸井新聞」を運営している会社。

バラエティーに飛んだ記事がタダで読めます。でも広告を全く掲載せず一銭も入らないらしい。

その代わり物品販売で収益を上げているそうです。手帳にタオル、土鍋に腹巻き、全然脈絡がないけどどれもバカ売れらしい。

って何なんだこの会社?

そして社長が、

まずは何をやっているのかを見ることをものスゴく大事にするわけです。

糸井重里さん。

ほぼ日は2017年3月16日にJASDAQ市場に上場。ってことは抜群の儲かりのはずです。

早速、取材を依頼。すると掴みどころのないほぼ日にスタッフも悪戦苦闘。

糸井さん、がっちり儲かっているんですよね?

がっちりの「が」くらいじゃない?

どういうことなの?

ほぼ日の儲かるヒミツを頑張ってほぼ解明しちゃいます。

ほぼ日の儲かるヒミツを探るべくやって来たのは東京都港区北青山にある本社。

代官屋敷のような扉にレトロな電話、なんとか中に入ると何故かゴリラ。

自由な発想を大事にという糸井さんの思いからオフィスのコンセプトは大人の幼稚園なんですって。

社員は74人。

現在、午前11時30分。

「静かですね。」

広報の冨田裕乃さん、

ほぼ日刊イトイ新聞が更新され、その更新の確認をやっている。

人気読み物サイト!でもなぜか無料?

ほぼ日はインターネットの運営をしています。ほぼ日刊新聞は今から19年前、1998年にスタートした読み物サイト。

掲載されている糸井さんのコラムはほぼではなく今日まで毎日パーフェクトに更新されています。

会員制ではなく無料で読むことができ、しかも開設以来、広告を載せずに運営しています。

では、どうやって稼いでいるのか、というと、それはほぼ日オリジナル商品の販売。

手帳に腹巻き、タオルに土鍋、カレーのスパイス。ジャンルはかなりバラバラでほぼ日刊イトイ新聞や東京と京都にある直営店「TOBICHI」で購入できます。

実はこれがかなり売れているそうで、その年間売上は37億円。

でも、これだけ商品が売れているのだから、手間隙かかる記事なんて書かないで商品だけを売ればよいのでは?

いえいえ、どうやらそういうことではないらしいのです。

直営店「TOBICHI」でお買い物をしているお客様に伺うと、

サイトは毎日見ている。今は糸井さんとジャパネットの高田さんの対談が面白い。

小ネタ劇場がほぼ日刊イトイ新聞の下の方にある。ほぼ日のサイトを訪問するたびに見ています。

商品を買っているのは月100万アクセスを誇るサイトの読者。

ほぼ日サイトのファンが商品を買う場合があれば、商品を買った人がサイトの読者になるってパターンもあります。

ほぼ日の読み物も好きで商品も好き。The ほぼ日ファンが会社を支えているのです。

ほぼ日刊イトイ新聞の中身

ファンの心を離さない、ほぼ日刊イトイ新聞の中身とは?

各界の著名人と糸井さんとの対談特集を始め、ファッション、グルメ、くらしの情報などまるで女性向き雑誌のようなラインナップになっています。

しかしほぼ日の記事にはなにやら他のサイトとはちょっと違うこだわりがあるらしい。

糸井さん、どんなこだわりが?

目の中で横に動かさないで視界に入る。ギリギリの量が27。

「27」?

実はこの数字、ほぼ日のサイト、一行あたりの最大文字数で必ず文章が27文字以内で改行されています。

目を動かさないでスクロールしながらずっと見ることができる。

これはほぼ日刊イトイ新聞が1998年からずっと続く社内のルールで、どの記事も27文字以内に改行されています。読みやすいかも。

フォーマットを考えるまで結構苦労した。色々試した結果です。

記事の書き方

記事の書き方にも独自のこだわりがありました。

編集担当の菅野綾子さん、デザイナーの杉本奈穂さん、

読むリズム・現場の雰囲気を出すために「うん」「はいはい」「あ~」(相槌)、わざと残したり入れたりする。

ほぼ日の生地は普通はカットする「ああ」とか「うん」などの相槌を残しています。

場合によっては言っていなくても、あえて書き込むことがあるといいます。

こうすることで文章にリズムが生まれ、その場で聞いているような臨場感ある記事に仕上がるのです。

そして何よりほぼ日の編集者が一番気をつけていることは、

糸井さんからはものスゴく正直に書きなさいと言われる。「かっこいい」「可愛い」「スゴい」、本当に大好評って何?となる。

大げさに言わない。

これは商品を紹介する記事では特に気をつけていることで、ついつい使いたくなる大ヒットやバカ売れはNGワード。

本当にそう思ったことしか書いてはダメ。当たり前のようで大変です。

どうしても言いたくなることですけど。

「大好評の○△を特集します」は、

ダメです。

読みやすくて臨場感がある。しかも正直な情報を書いてある。そんな居心地の良いサイトがオススメする商品はきっとステキな物だろうと、だからほぼ日ファンがこぞってお買い物をしてくれます。

何とも愛され上手のビジネスです。

菅野さんが書いた記事で1つ気になるワードが・・・。

「『あっと言わせた』は大丈夫?」

「みんなをあっと言わせた」、これは大げさなようですがほぼ日的に大丈夫?

糸井さんが見たらちょっと眉をしかめたかも。すいませんでした。

ほぼ日の商品が売れるためのサイト作り、これは狙い通りですか?

全社員が集結!水曜ミーティング

社長としての糸井さんってどうなんだろう?

水曜日の午前11時30分、ほぼ日の大会議室へ。ラフなスタイルの糸井さんが現れて、その後、ドドッと全社員が集まり始まったのが毎週欠かさず行われている水曜ミーティング。

下手でもいいから自分で自分の考えを見つめること。

いろんな企画を今やりかけていることがあったら、触媒を置いて出にくい考えを導き出すことをやってみたらどうかな。

毎週水曜日の約1時間半、糸井さんの考えや思い、最近興味が有ることを話し、社員と向き合っているのです。

ミーティングが終わりに社長室に付いていきました。

で~ん!とした机はないのですね。

本当はこちらにデスクがある。

そうなんですか、じゃあちょっと。

社長のデスクはちょっと暗いですね。机の上にはマンガや書籍、左手にはラグビーボールや野球ボール。もうちょっと片付ければ・・・。

もう少し明るしくていただければ、

しめまーす!

サイトに載る著名人とはここで対談することが多いといいます。

看板商品ほぼ日手帳はなぜ売れる?

ほぼ日の事業を支えるのがオリジナル商品の販売ですが、売り上げ全体の7割を占めるのが「ほぼ日手帳」。

手帳だけで年間売上げ26億円。

ほぼ日手帳は本体とカバーに分かれていて、カバーやデザインのバリエーションが多いのが特徴。

そして、その中身には細かいこだわりがが隠されています。

製作に携わる女性社員の大和倫子さん、筒井詩織さん、小泉絢子さんによると、まずは、

手帳に最適な紙で手帳専門用紙なんです。

「トモエリバー」という手帳専門の紙を使用。薄くて軽く、柔らかい。そして当然、書きやすい!

そしてもう1つ、ほぼ日手帳の細かすぎるこだわりがマス目。

マス目になっているとスケジュールを書けるし、メモとしても使えます。しかも絶妙の色の薄さ。

マス目が目立ちすぎない分、イラストを書くなんてことも。

さらにさらに、

これはほぼ日にしかできない。

3人が力説するのはデイリーページの下の方にあるコラム。これは全てほぼ日刊イトイ新聞に掲載されてた記事の中の言葉。

コラム

何月何日にどの言葉を載せるか、1人の編集者が毎年やっている。

「1人で選んでいる?」

そして、その方が、

僕が毎年、選んでいおります。

ほぼ日が誇る敏腕編集者、永田泰大編集部長。

永田さんは全社員からほぼ日刊イトイ新聞の「おすすめ記事の中のおすすめの言葉」を提出してもらいます。

1,000以上集まる言葉から365日それぞれに一番しっくり来る言葉を1人で割り振っているそうです。

5月は新社会人が新しく入った会社に慣れていなくて、5月病でちょっと落ち込んだりする。心を励ます言葉を5月は多めに載せる。

季節を思い浮かべ、言葉をじっくり噛み締め、1日ずつ当てはめていきます。

オススメの言葉をプリントアウト全部して上から見ていく。入れ替えたりする。ちょっと気持ちの悪い作業ですかね。

進化

こだわりがぎっしり詰まったほぼ日手帳ですが、毎年どんどん進化しています。

変化するきっかけは?

ユーザーさんにアンケートを毎年お願いしている。

ユーザーの意見を参考にして線の細さやマス目の大きさなど微妙な変化だけど、使いやすい大きさをとことん追求し続けているのです。

ほぼ日手帳ミーティングキャラバン

そしてユーザーの声を集めるためにあるイベントも開催。

9月10日、銀座のロフトで開かれたほぼ日手帳ミーティングキャラバンは全国各地で催されているほぼ日手帳の人気イベント。

手帳のイベントってどんなことをするの?

好きな歌の歌詞が全然覚えられなくてほぼ日手帳に書いてみたんです。

両家の顔合わせの時、こんな事をしたとほぼ日手帳に書いた。

なんとほぼ日手帳ユーザーたちが自分の使い方を披露しあっています。

その日あったことをイラストで書く人、プライベートと仕事で使い分けている人、ほぼ日手帳を使っている親子、可愛いわが子の成長を毎日記録している奥さま、これには隣の奥様も目がパチクリ。

参加者は自分と違う使い方を見て、より一層手帳への愛を深め、ほぼ日はユーザーの声を聞き、次なる商品開発に生かします。

糸井さん、ほぼ日手帳はまだまだ進化しそうですね。

新商品

ところで手帳が大人気のほぼ日ですが、現在新たな商品を開発中とのこと。

そのプロジェクト会議へ。

おや、地味なビーチボール。じゃなくて地球儀です。

専用アプリを使うと大陸の歴史や文化をチェックすることができます。

発売に向けてのミーティングでは、どんなことを話し合っているのでしょうか?

そういうの女性嫌いよ?

自分の家にいる保守的な女性がいるけど、その人に見せたとき、こっち向いているかどうか・・・。

「あったらいいけど、本当に必要?」、ほぼ日の会議ではこれを何度も何度も繰り返すそうです。

地球儀、糸井さんの手応えはどうですか?

がっちりの「が」くらいじゃない?

「ちり」のところを今一生懸命考えている。今年3月に上場したばかりで、まだ新人ですから。

がっちり!!って言ってみたい。

ほぼ日進月歩を続けていつの日か言ってください!

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