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[WBS] IoT時代の「ものづくり」!レンズが無いカメラ!?

2016年11月16日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

株式会社日立製作所

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株式会社日立製作所は11月15日に国内メーカーとしては初となるレンズを使わない「レンズレスカメラ」を開発したと発表しました。

光応用システム研究部の藤林昭部長は

レンズの代わりの役目をしているのが特殊なパターンを刻んだフィルム。

特徴はレンズの代わりとなる特殊フィルム。

いくつもの円状の模様に光を当てるとモアレと呼ばれる縞模様の影が発生します。

それを画像データとして処理し映し出します。

特殊フィルムの厚さは0.1ミリ。

従来のレンズを使ったカメラと比べて大幅に薄く、軽くなり車やロボットに搭載しやすくなるといいます。

さらに、

後からピントを合わせられる。普通のカメラではできないことができる。

すでに撮影した映像。ピントを奥から手前に調整できるのです。

監視カメラに採用すればぼやけている人物の顔を後からくっきりさせることができます。

IoT向けの製品として2018年頃の実用化を目指しています。

日本の強みを生かす領域になる。世の中にないものをつくり世界をリードしていきたい。

住江織物株式会社

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IoT時代を見据えた新素材の開発は住江織物株式会社でも。

奈良県にあるカーペット製造大手の住江織物株式会社。

こちらで作られている新素材は、糸なのですが、ただの糸ではありません。

この糸に光を当てると電流計がふれました。つまり光で発電する糸なんです。

糸の太さは直径0.25ミリ。髪の毛わずか2本の太さの内部に発電する仕組みがあります。

技術・生産本部の源中修一テクニカルセンター長は

繊維(糸)の周りに光が当たると電気を起こす薬剤が塗ってある。光が当たると薬剤から電子、電気が生まれる。

糸の芯は金属製のステンレス芯です。ここに特殊な塗料を均一に塗ることで「発電する糸」を開発しました。

2011年から約5年の試行錯誤を経てようやく手作業で塗る技術を確立したといいます。

最近、IoTと叫ばられている。そのとき、センサーを動かすときの電源として繊維で太陽電池を開発した。

わずかな電気でも稼働するためポリエステルなどの繊維に織り込むことで発電する衣類としてウエアラブル型の生体センサーの電源などの利用を想定しています。

さらに、これまでの太陽光発電と違いシリコンを使わないため、需要が増えれば安くて大量に作れるメリットがあるといいます

今から2年で実用化したいとしています。

世の中の時流に合った最先端を行くような素材を作る必要がある。柱として育てていきたい。

経済産業省

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次世代の素材を日本から生み出す。

その旗振り役となっているのが経済産業省です。

自動車や家電、介護業界などに使える新素材の開発プロジェクトを立案した素材産業課の茂木正課長。

「素材開発の新たなプロジェクトを立ち上げた?」

超先端材料超高速開発技術基盤プロジェクト。「超超プロジェクト」と呼んでいる。

超超プロジェクト

東レ株式会社や株式会社村田製作所など16社の素材メーカーが集まった通称「超超プロジェクト」。

各企業が持っている研究材料を集め、材料や添加物、製造プロセスといった何万通りにも及ぶ組み合わせを人工知能でシュミレーションします。

これまで素材開発するときは研究者の経験や勘でどういう材料や条件を組み合わせて作っていくのかということをやっていた。炭素繊維でみても研究開発を始めてから素材ができるまでに10年、これをどうやって短くできるかが一つのテーマになる。

「こういうインフラができると素材開発はどれくらいスピード化が図れる?」

これまでの20分の1のスピードで開発したい。

日本の素材力が世界をリードし続けるにはこのスピード感が必要だといいます。

アメリカやヨーロッパ、中国、韓国でも素材開発を一生懸命やっている。一歩でも半歩でも先に行けるような環境づくりをしていかなくてはいけない。

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