[WBS] 日本語の壁を超えろ!タクシー多国籍ドライバーの時代!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本で働く外国人労働者の数は2017年10月時点で約128万人と5年連続で過去最多を更新しました。

人手不足に悩む企業が積極的に採用を進めているためですが、同時に多国籍化する現場でコミュニケーションをどう円滑に進めるかが課題となっています。

現場の試行錯誤とそのから生まれた新たなサービスを取材しました。

日の丸交通株式会社

大手タクシー会社の日の丸交通。

2月5日、新人ドライバーの研修をしていました。ラジオ体操をしていたのはオーストラリア人のルガー・ウォルフガングさんとフランス人のフロモン・ニコラ・マークさん。二人とも2017年11月に入社しました。

日の丸交通に在籍する外国人はこの2人のほか、エジプトやブラジルなど8ヶ国12人。

今日も新たにフィリピン人の女性が入社しました。来月はスリランカ人、4月にはアメリカ人が入社を控えています。

2020年までには外国人を100人まで増員する計画で観光案内もできるドライバーの養成を目指しています。

日の丸交通採用センターの大津一実課長は、

根底には人手不足があるが、海外のお客様が増えているので、母国のドライバーが対応するとお客様に喜んでもらえると思う。

採用にあたっては運転免許はもちろん、日本語の読み書きが堪能であることが条件です。

例えば地名を覚えるためのプリント、こうした地理も全て記憶しなければいけません。

日本に来て12年目のフロモンさんも地名がハードルだといいます。

路上教習

2人の路上教習に同行してみると・・・

助手席の教官、安全本部教習課の内田英俊課長が感じの悪い客を演じます。

こんなところに降ろされても困るんだよ。

そうですね、お客様のおっしゃる通りです。

ルガーさん、空気を察して対応します。

続いてフロモンさんにも試練が、

運転手さん、ダイヤモンドホテル。

ダイモンドホテルですね、どのように行きますか?

時間ないんだよ。急いでくれる。

しかしダイヤモンドホテルがうまくナビで検索できません。

携帯で調べます。

結局、出発まで2分近くかかりました。

さらに教官が追い込みます。

黄色信号の際どいタイミングで停車しても、

運転手さん、急いでんだよ。今の行けなかったの?

すみません。

なんとか目的地に到着。

実はフロモンさん、ダイヤモンドホテルをダイモンドホテルと間違えて入力したため、ナビで検索できなかったのです。

英語や海外から来た単語をカタカナにすると合わない。なんでこうなった?と思う。

内田課長は、

母国語があるので間違いなく武器になる。そこを生かせるように日本語力を上げるようにサポートし続ける。

有限会社小岸興業

一方、外国人とのコミュニケーションに新たなサービスを導入する動きもあります。

建設現場などの足場の組み立てや解体をする会社です。

5年ほど前から外国人労働者を受け入れ始めました。約70人の従業員のうち、約30人が外国人です。

「日本に来てどのくらいですか?」

ベトナム人従業員は、

6年10ヶ月。

簡単な日常会話はできるようです。

小岸昭義社長、

溶接とか、壊れたものは省いて廃棄するから、分かった?

分からないです。

具体的な指示が伝わらないことも・・・。

そこでこの会社が利用を始めたのが「Oyraa」というアプリ。

必要な時に通訳をしてくれる人を呼び出せるというものです。

通訳お願いします、足場に使っているクランプ、壊れたり、溶接が付いていないものに関してはきっちり分けて廃棄するように伝えてください。

通訳者の得意分野や評価もひと目でわかります。

平均的な料金は1分100円ほど。今回の料金も1分20秒間で99円でした。

ピンポイントで指示ができて、今までよりコストが安い。通訳者が建設現場に下りないときに楽。

Oyraa(オイラ)

アプリを開発したのがトルコ出身のコチュ・オヤ社長です。

こういったマッチングで言葉のバリアー(障壁)をなくしたい。

現在、300人ほどの登録通訳者の数を年内に2万人まで増やしたい考えです。

増え続ける外国人労働者とどう働くか?

企業では模索が続いています。