「WBS」「ガイアの夜明け」「がっちりマンデー!!」「カンブリア宮殿」などのテレビ番組で気になったニュースからお金と仕事を考えて豊かな生活を目指します。

[ガイアの夜明け] 新たな「プロ」の育て方(2)

2016年6月22日

新たな「プロ」の育て方

左官職人の高齢化

東京都練馬区のお寺。

本堂の改修工事が進んでいました。

漆喰の壁を塗っているのは左官と呼ばれる職人。

凹凸のない美しい壁を一気に仕上げていきます。

壁を平らに塗るのが1番難しい、左官の技術の中では。

伝統の日本家屋を支える熟練の職人技。
しかし・・・

今年で60歳。還暦です。

69歳になりました。

全国の左官職人、約9万人の約4割が60歳以上。
急速な高齢化が進んでいます。

有限会社原田左官工業所

今日は、東京都文京区に来ています。この辺りに独自の手法で注目されている左官屋あるそうです。

東京都文京区の有限会社原田左官工業所を訪れた江口洋介さん。

江口洋介さんを出迎えたのは原田宗亮社長です。

ここは左官のショールーム。

地層みたいな壁で「版築壁」という。東京駅の飲食店で採用されている。

これもコンクリートに見えるが左官で塗っている。穴も多くしたり少なくしたり手作業で変えられる。

2階は?

ここは塗り壁のトレーニング場。一般の人が体験したり、職人が練習できる場所。

左官の技術を身につけるまで、そのくらい掛かる?

左官の技術を一通り覚えるのに、だいたい10年くらい。覚える期間があまりにも長すぎるので、待っていられないという人も多い。

こちらだと、どれくらいで一人前に?

ここで1ヶ月くらいトレーニングする。うちの職人だと平均年齢が34歳。20代も毎年定期的に入社している。

多くの若手が集まってくる会社。一体、どんな職人の育て方をしているのだろうか?

新人の育成

4月、東京都板橋区。

江口洋介さんを案内していた原田宗亮社長がある場所にやってきました。

新人の左官の育成場です。
6つの会社が共同で運営しています。

型を気にしながら改善するところを自分で見つけて、目標を意識しながらもう1回見て。

新人の前に映し出されたのは熟練の左官職人が壁を塗る動画です。

じっくり見て、動きを頭に叩き込んでいきます。

そして、そのイメージを忘れない内に実際に塗っていきます。

これは「モデリング」という育成法です。
理想の動きを真似ることで短期間で技術を習得しようというのです。

さらに塗っている姿をビデオで撮影。
すぐさま、熟練職人と動きを並べて再生します。

次はもっと下からでいい。重ねすぎ。手数が多い。

ベテランと自分を比較することを、ひたすら繰り返します。

こうすることで、わずか1ヶ月でプロの入り口に立てるといいます。

今までは、すごく時間がかかって回り道をしながら技術の山を登っていた。今は理解しながら登っているというイメージ。

坂本莉希弥さん

有限会社原田左官工業所から参加している新人、19歳の坂本莉希弥さん。

きちんと塗れるように頑張りたい。

この日は研修が始まって3週間。

かなりスムーズに塗れているようです。

スマートフォンに秘密があるといいます。

家でも予習代わりに見れるように。

お手本の動画を持ち歩いて時間があれば見ているといいます。どこかゲーム感覚です。

ライバル関係

同じ仕事を志すもの同士、この日はみんなで競争です。

1回、塗り終えるごとに回数を書きます。1時間に何回塗れるか、早さと正確さを競います。

はい、終わり!

坂本莉希弥さんは15回。ほぼ平均的な回数です。

こうした訓練を通して次々と現場に出ていく若手の左官職人たち。

その中で女性職人が初めての大仕事に挑もうとしていました。

高橋愛美さんの初仕事

若手の育成に力を入れている有限会社原田左官工業所。

原田宗亮社長は約50人の左官職人を抱えています。

この日呼び出したのは入社3年目の高橋愛美さん。

8人の女性左官職人がいる有限会社原田左官工業所は業界でも珍しい存在です。

温かみのある感じ。

色も自由にできそうですね。

原田宗亮社長は高橋愛美さんに初めて大きな仕事を任せようと考えていました。

5月上旬、仕事を依頼した男性が訪ねてきました。会計事務所を経営する新井庸義さんです。

本当に桜になると春しか季節感がない。

花びらが舞っているような感じの方が・・・

事務所の入り口を華やかにして欲しいという依頼。

高橋愛美さん、そのリクエストを目の前でカタチにしていきます。それを12分の1のサンプルに。
厚さ3mmに塗った壁材の下から桜の花びらが現れました。

色はいいですよね。

色はこんな感じで。

グラデーションになっていて

サンプルで作ったデザインに決定しました。柔らかな曲線は桜の枝を表しているそうです。

本番ではサンプルの12倍のサイズを仕上げます。

高橋愛美さん

東京出身の高橋愛美さん。家族とともに暮らしています。

学生時代は女子大でデザインを学んでいました。

左官職人を選んだ理由は?

テレビで左官をやっているのを見て「いいな」と思って、体験してみたら案外面白くて、「自分には合っている仕事じゃないかな」って。

原田宗亮社長はなぜ3年目の若手に1人で現場を任せることにしたのでしょうか?

「失敗させないように」と守ると成長もしないし、何もできなくなってしまう。少しずつハードルを与えてあげる。ちょっと先のことを常に手を伸ばしてやってもらいたい。

一発勝負の本番

5月9日、壁塗り作業の当日です。

現場を仕上げていくのは高橋愛美さん、ただ一人。

会計事務所の玄関脇にある壁をサンプルと同じように仕上げます。

一発勝負の本番。失敗は許されません。

「やるしかない」って感じですね。

塗り始めた高橋愛美さん。約1時間、無心にコテを動かします。

突然、手が止まりました。

何がいいのか、よく分からなくなってきちゃって。

初めて1人で仕事を任された高橋愛美さん。

不安は尽きません・・・

翌日、仕上げにマスキングテープを剥がしていきます。

初めて1人で仕上げた壁。原田宗亮社長も見守ります。

そこに依頼主の新井庸義さんがやって来ました。

完成しました?

完成した壁は高さ2m30cm、幅2mほど。

淡い桜色の花びらが舞い散っています。

依頼主の新井庸義さんは

イメージ以上のものですよ、素晴らしい。

目線の右側にピンクや赤が入るのでさわやかになる。

新井庸義さんの言葉に高橋愛美さん、ようやくホッとしたようです。

「うれしい」としか言えない。褒められる仕事ができたんだなって。

坂本莉希弥さん

5月下旬、東京都町田市の現場でも、この日緊張しながら壁を塗っている人がいます。

入社から2ヶ月が経った坂本莉希弥さん。

研修の成果もあって初めて簡単な壁塗りを任されました。

どんな材料も塗れるようになりたい。頑張りたいです。

原田宗亮社長は

やる気をちゃんと掘り出して技術を覚えさせて、面白みをどんどん分からせて技術を上げていく。そういうことができれば若い人が定着して育っていける会社になる。

  • ブログランキングへ
  • にほんブログ村

カテゴリー:ビジネス関連
タグ:

コメントを残す

プロフィール

嫁と4歳の息子の3人暮らしの30代後半のサラリーマンです。
詳しいプロフィール

カレンダー

2017年3月
« 2月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
  • ブログランキングへ
  • にほんブログ村

TOPに戻る