[WBS] ベッドのないビジネスホテル!稼働率30%から80%になったワケ!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

一般的なビジネスホテルはベッドがあって、机があってとう感じですよね。

今、ベッドのないビジネスホテルが登場して人気を博しているといいます。

常識を疑うことで見えてきた新たなニーズを取材しました。

ホテルグリーンコア

埼玉県東部にあるさ幸手市。国道沿いにある「ホテルグリーンコア」。一見すると普通のビジネスホテルですが・・・。

稼働率80%以上を誇る人気のホテルです。

その理由は、シングルルームの宿泊客を訪ねてみると、そこはベッドのないフローリングの部屋。

塗装会社に勤める平田義男さん(65歳)、毎月利用しているといいます。

月2回利用、落ち着きますね。

ベッドよりフローリングのほうが落ち着くといいます。

さらに、

机や布団など自由に配置を変えられるので使い勝手もいい。

ホテルグリーンコアの特徴

このホテルの特徴は全室、ベッドがない部屋だということです。さらに掘りごたつにすることもできて仕事がしやすいとビジネスマンから好評です。これまでのベッドの部屋だと少々狭い机で仕事をするしかなかったからです。

またテーブルを動かして掘りごたつにフタをすればスペースを広く使えます。例えば寝る時に自分が好きな位置に布団の向きを変えることができます。

ベッドをなくした理由

このホテルをく経営するのは金子祐子社長。

そもそも、どうして全ての部屋からベッドをなくしたのか?

日曜日の稼働がとくに悪かった。3割から4割になって。

築30年のこのホテル、老朽化が進み2005年には平均90%を超えていた稼働率も2010年には平均44.5%に半減。

そこで再生プロジェクトを立ち上げスタッフ全員でアイデアを出し合いました。

家具を全部取っ払ってスタッフが泊まってみて、いろいろな意見が出てきた。「全部取っ払うと部屋が思ったより広かった」とか、「ベッドが無くてもいいんじゃないか」とか。

なんとビジネスホテルの常識だったベットをなくすことにしたのです。

すると、思わぬ効果がありました。

ファミリー層に人気

気が付くと「いつの間にこんになファミリーが泊まっているの」っていう感じになった。

休日になると多くの家族連れで賑わうようになりました。一体何故なのか?

栃木県から旅行に来たという佐滝さん一家です。

佐滝奈緒美さん(37歳)は、

子供がいるのでベッドだと落ちてしまう心配があるのでフローリングの布団のほうがいい。

ここは元々ツインルームだったところをフローリングにした部屋です。

1歳の瑠美ちゃんも元気に走り回ることができます。

この部屋の料金は家族5人で1泊1万6,900円。普段使う旅館などと比べると安く泊まれるといいます。

佐滝慎さん(35歳)は、

旅行に行きやすくなる。従来のビジネスホテルは旅館と比べると安いのがメリットだったが部屋は子供向けじゃない。

休日は30%程度だった稼働率が80%以上になったといいます。

改装費用が安い理由

しかも、改装費用も安く抑えられました。

その理由が、

段ボールです。強化段ボールです。脚も全部段ボール。

ゴミ箱やカラーボックス、テレビボードまでがダンボールで作られています。

さらに、

フローリングの木をはがすと段ボール。

フローリングの板の下は段ボールで支えています。

段ボールにしたことで改装費用が通常よりも30%ほど安くすることができました。

「そもそもなぜ段ボールに?」

段ボール会社を兄が経営していたから。

創造紙材株式会社

実はホテルグリーンコアは段ボールメーカーから生まれました。

金子祐子社長の兄、金子卓司さんはホテルと段ボールの2つの会社の会長になります。

段ボール箱の売上が下がってきたためオリジナル商品である段ボール家具を開発したのです。

これがホテルの床下に入っている構造体。こういう形で床を作ろうと。

棚も簡単に作れるといいます。まずパソコンから図面を読み込んでカッティングする機械にかけます。すると段ボールの部品ができます。

小学生の工作くらいなので一度覚えれば誰でもできる。

できあがったものに薄い木材などを貼り付ければ段ボールとは思えない高級感が出せるといいます。

こういう風に細工するので、泊まったお客様は段ボールと認知しないまま帰ってしまうお客様も多い。軽くて頑丈、自分でテーブルなど動かしやすい。

部屋に合わせて段ボール家具のサイズも特別注文することができます。それが評判となり今では6社のホテルが導入しています。

ホテルの誘致

また、ホテルグリーンコアはある自治体からホテルの進出を誘致されました。

茨城県坂東市です。

実はここには今までホテルがありませんでした。その理由は、

この町は特別な産物もない。鉄道も無いから。

観光名所が無い。

そうした場所でもビジネスマンと家族客の取り込みに成功したホテルグリーンコアならやっていけるのではないかと見込まれたのです。

金子社長はこの日、市の関係者と観光客の誘致について話し合っていました。

朝の体験というのを考えていきませんか?

坂東市の関係者は、

夏場であれば朝採れのとうもろこしが一番おいしい。

坂東市商工会の方は、

朝採れのとうもろこしの収穫体験なんかいいですね。

ビジネスホテルの常識を打ち破ってきた金子社長には地域活性化の期待もかかっていたのです。

誰もチャレンジしなかったことに私たちはチャレンジしているところ。

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