[WBS] 資産156兆円・・・年金運用の「巨鯨」!なぜ不動産投資を本格化!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

金融市場で大海原を泳ぐ巨大なクジラに例えられているのがおよそ156兆円もの資産を運用・管理する年金積立金管理運用独立行政法人です。

このGPIF、厚生年金や国民年金の積立金を管理して株や債券に投資をしていますが、2018年から不動産やインフラへの投資を本格的に開始しました。

その狙いとは一体何なんでしょうか?

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年金積立金管理運用独立行政法人

GPIFは7月6日、2017年度の運用実績を公表しました。

髙橋則広理事長は、

GPIFにとり経済の動きはフォローの風が吹いていた。

国内外の株価の上昇により10兆810億円の運用益を上げ2年連続の黒字を確保しました。

そして2018年から本格的に乗り出したのが「オルタナティブ資産」と呼ばれるインフラ・不動産・未上場株式への投資です。

GPIFの資産構成は年々変化し、積立金の市場での運用が始まった2001年は国債が68%を占めていました。

しかし金利が変動した場合などに備え、株式などへの分散投資を進めてきました。

現在、インフラなどオルタナティブ資産が占める割合は全体の中で0.1%ほどですが今後5%を上限に増やしていく方針です。

私募REIT

社会経済活動に不可欠なインフラへ分散投資を行うことで長期的に安定したリターン(運用益)を獲得したい。

GPIFは私募リートと呼ばれる機関投資家向けの不動産投資信託を通して国内不動産への投資を加速します。

私募REITは機関投資家から集めた資金で不動産に投資し、そこから得られる賃料収入を投資家に配当します。

市場は年々拡大し、投資対象となる不動産はこの1年のあいだでおよそ6倍にも増加しています。

投資家の損害保険ジャパン日本興亜の投融資部、佐宗隆生さんは、

マーケット自体が拡大していくので新たな投資機会を見つけて高い利回りを得られる投資対象を競争して探す状況。

三井物産リアルティ・マネジメント株式会社

2018年2月に私募リートの運用を始めた三井物産リアルティ・マネジメント。

損害保険会社などの機関投資家を顧客としています。

大矢孝取締役は、

国内の会社の業績が非常に上がっている。テナントの稼働率が上がっている。不動産は好業績が見込める。

運用するのは都心のオフィスビルや物流施設といったニーズの拡大が今後、期待できる物件です。

東京フロントテラス

弊社が運用する東京フロントテラスです。

この物件は駅から徒歩1分で雨に濡れずに執務室まで行ける。

2018年2月に運用を始めたこのオフィスビル。

内装の改修などで入居者の満足度を高めていて、稼働率は運用開始当初から100%を維持しています。

三井物産リアルティ・マネジメントが運用する不動産は現在およそ320億円規模ですが5年以内におよそ1,000億円に拡大する計画です。

「GPIFの参入による影響は?」

非常にいいことだと思う。

投資する人が増えることでいろいろな人に投資してもらえる。

不動産市場への懸念

一方、巨額の資産を運用するGPIFの参入が不動産市場に大きなインパクトを与えるとの警戒の声も上がっています。

「運用額が大きいが市場へのインパクトに対する懸念は?」

髙橋則広理事長は、

5%は上限なので、そこにすぐいくということではなく、市場への悪い影響を抑えながらキャパシティーの大きな所に少しずつ投資。

息長い投資を続けることが大切。

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