[WBS] 【ロングセラー研究所】PAPICO(パピコ)

ワールドビジネスサテライト(WBS)

子供にも大人にも人気のあるアイス。

販売がV字回復した背景にはある秘密がありました。

PAPICO(パピコ)

1974年、日本にセブン-イレブン1号店がオープン。夜遅くても買い物ができるようになり始めたこの年にあるロングセラー商品が誕生しました。

2人で分けられるのが良い。

1つを2人で分け合って食べることができる氷菓子。江崎グリコのパピコです。

発売から43年、年間100億円以上売り上げるロングセラー商品の秘密に迫ります。

グリコピアCHIBA

7月にオープンしたグリコ初のアイス工場見学施設「グリコピアCHIBA」。

ここではパピコの製造工程を見学できるだけでなく巨大冷凍庫に入れるなど体験しながら学べる施設となっています。

そして見学最後のお楽しみは出来たてパピコの試食会。

子供にも大人にも人気のパピコ。

このロングセラー商品誕生の裏には実は2つの大きなジンクスが隠されていました。

破ったジンクス

江崎グリコのアイスクリームマーケティング部、梅林卓也担当課長は、

当時、アイスクリームの業界の中では白色の氷ものというアイスはなかなか売れないというジンクスがあった。

しかし当時の開発者は子供たちに人気の乳酸飲料をアイスにすれば必ず売れると確信。業界のジンクスを破ることに挑戦しました。

これで味は決まりました。

次は名前です。

守ったジンクス

パピコが生まれる少し前、グリコはお菓子のジャンルで「プリッツ」や「ポッキー」、「プッチンプリン」などヒット商品を次々と世に送りだしていました。

この経験からグリコは「ヒットの方程式」とも言うべきネーミング方法を見つけました。

共通するのが「パピプペポ」という破裂音。耳に残るような発音の音ですね。パ行がポイントになっている。

良い意味でのジンクスは守り「パピコ」と名付けられ1974年に発売。それは業界を驚かせる大ヒットとなりました。

パピコの歴史

またこのヒットを支えた大きな要因となったのがパピコ独自の容器にありました。

食べやすいというのが一番。

「普通のアイスだと溶けちゃう?」

そうですね。いつもベタベタにしちゃう。こういうのだとありがたい。

さらに1977年には少し大人向けとしてチョココーヒー味を発売。売り上げは右肩上がりとなりました。

しかし、それも長くは続かず販売は伸び悩んでしまします。

そこで1998年、グリコはパピコの代名詞と呼べるガリガリとした食感を見直し、特許製法で作った口溶けの良いなめらかな食感にガラッと変えました。

江崎グリコの製造課、染谷智祐係長は、

このスパイラル急凍の中はマイナス38度くらいまで冷却されている。急速に製品を凍結することによって、よりなめらかでおいしいアイスクリームが作れる。

では変更前と変更後はどれくらい違うのか?

2つを比べてみると変更前は氷の粒が全体に残っているのに対し、変更後は氷の結晶がなめらかでシャーベット状になっています。

この変化が功を奏し売り上げは変更前に比べると5倍以上。2017年も過去最高の売り上げを見込んでいるといいます。

ロングセラーの極意とは?

こぼれにくい容器形状と「なめらか食感」への進化。

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