[WBS] 【ロングセラー研究所】アスパラガスビスケット

ワールドビジネスサテライト(WBS)

形と名前が特徴的な、あのお菓子にはこんな秘密があったのです。

株式会社ギンビス

女性のミニスカートが流行した1968年。他とは違う個性を出すことが流行したこの年にある商品が誕生しました。

それが「アスパラガスビスケット」。

株式会社ギンビスの生産本部、古橋裕次本部長は、

「真似されてもいいから真似するな」。独自開発の商品販売が社長の信念

発売から間もなく50年のアスパラガスビスケット。そのロングセラーのヒミツとは?

アスパラガスビスケット

株式会社ギンビスの古河工場。

独自の配合で胡麻を混ぜた生地を丹念に焼き上げます。

袋詰めで年間1,000万個近く販売している人気商品です。

なんといっても最大の特徴は、その形。

アスパラガスビスケットを作ったのは創業者の宮本芳郎氏です。

古橋裕次本部長によると、

商品に関しては本当にかなり厳しい人だったので、我々も怒られ怒られ作った経験がある。

商品づくりに厳しかった宮本芳郎氏にはあるこだわりがありました。

先代社長はひとつのポリシーがあって、「人の真似をしない」ということがあげられる。

当時、ビスケットといえば丸や四角が当たり前。「人の真似をしない」という信念の元、宮本芳郎氏はまず「形」から新たなものを作ろうと試行錯誤しました。

そして、「細長くしよう!」。持ちやすいスティック状のビスケットを考案しました。

さらに食べやすいように7つの節をつけました。この節の数は今も昔も変わりません。

宮本芳郎氏は商品名についてもこれまでにないものにしようと考えました。そしてビスケットからは程遠い「ある名前」を思いつきました。

アスパラガスだ!

理由は単に形が似ていたから、だといいます。

「野菜のアスパラガスの成分は入っている?」

全く入っていません。

名前が決まってから半年、ようやく発売にこぎつけたアスパラガスビスケット。名前や形が奇抜のためかすぐにヒットというわけにはいきませんでした。ですがジワジワと売上が伸びていったといいます。

その理由は味。

ビスケットといえば砂糖と小麦粉と油などで作られる甘いお菓子。しかしアスパラガスビスケットは素材の味を最大限に生かすため塩を効かせたほか、小麦粉の香ばしさを引き立てるため黒ゴマも配合しています。

しょっぱくて、ほのかに甘いビスケットは小腹が空いたときの軽食や、仕事を終えた父親が酒のつまみにするなど子供だけではなく大人という新たなターゲットも開拓しました。

現在はさらなる客層を取り込もうと「生ハム巻き」や「マヨネーズ焼き」など新しい食べ方の提案も積極的に行っています。

商品の名前や味、巾着型のパッケージも昔から変えずに守り続けています。

宮本芳郎氏の「ほかの真似をしない」という信念が消費者の心を掴み、いまや幅広い世代に愛される商品になりました。

他とは違うアイデアが詰まったアスパラガスビスケット。そのロングセラーの極意とは?

ロングセラーの極意

配合や作り方を時代に迎合せず作り続ける。

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