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[WBS]【イノベンチャーズ列伝】「気になるテーマ」で株式投資!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世の中にイノベーションを起こそうとするベンチャー企業に焦点をあてるイノベンチャーズ列伝。

今回は難しいイメージのある株式投資をより簡単により身近に変えるという挑戦です。

投資に縁がなかった女性が、

上がった、VR。

資産運用をもっと身近に。

ベンチャーが仕掛ける新しい株の買い方とは?

株式会社FOLIO

[blogcard url="https://folio-sec.com/"]

ランチタイムのカフェ。

会社員の女性、何やら熱心にスマートフォンをチェックしています。

上がったのはVR(仮想現実)。

VRくるのかな。

画面を見るとグラフと数字が…

株を最近始めたのでどれくらい変動しているか見ていた。

彼女が利用するのは「FOLiO(フォリオ)」という株式投資アプリ。

「e-Sports」や「カジノ解禁」などのテーマを選んで投資するというサービスです。

テーマで株式を買うので応援したいという気持ちで始められる。

株なのにテーマに投資、一体どういうものなのか?

甲斐真一郎社長

投資アプリを手掛けるベンチャー企業「フォリオ」。

率いるのは創業者の甲斐真一郎社長(36歳)。

大学卒業後、外資系の証券会社に就職。

10年ほど債券トレーダーとして経験を積み2015年にフォリオを創業しました。

「フォリオはどういった企業ですか?」

一言でいうとテーマに投資ができる。

売上高や経常利益という難しいものを分析しないと投資は始められないが、フォリオでは自分が好きなもの、ピンとくるテーマを選んでもらう。

フォリオのサービス画面を見るとVR(仮想現実)や寿司に働き方改革、アンチエイジングといった言葉が並びます。

これらの身近なキーワードすべてが利用者が選ぶ投資テーマです。

片渕茜キャスター、

これは「ようこそ日本へ」という商品なんですね。

インバウンド(訪日観光)需要に着目したテーマ。

利用者はテーマごとにフォリオが選んだ10社の株をセットで購入します。

通常、100株や1,000株でしか取引されない株式を数株にばらして組み合わせることで購入金額は10万円前後に抑えられています。

少額から分散投資ができるから投資初心者でも安心して始められる。

テーマ別投資のきっかけ

「なぜ、こうしたサービスを作ろうと思った?」

日本は圧倒的に投資や資産運用に遠い国だと思っている。

日本の投資を活性化させるために必要なものは何かと考え続けたがなかなか見つからなかった。

思い悩んだ甲斐氏は街の人混みに飛び込みました。

そこである発見をします。

あれ!あの人、スーツにスニーカー履いてる…

そういえば最近、普段着にスポーツウェアという人も…スポーツアパレルは投資のテーマになるな。

あ!こっちでは外国人観光客があんなに買っている。コスメもテーマになりそうだぞ。

そうか!生活に直結した「テーマ」なら身近に感じながら投資できるんじゃないか!?

非常に強いファンがいるテーマはある程度の市場規模を持つ。

「好き」が「投資」に変わる体験を作り出したい。

投資戦略部

しかし、そうしたテーマごとに投資する銘柄を選ぶのは責任重大です。

投資戦略部がその担当部署。

メンバーは投資信託業界で運用を30年手掛けたベテランや数々の受賞歴を持つソフトウェア開発の専門家など。

彼らが膨大な企業情報を分析する独自のシステムを使って銘柄を選んでいるといいます。

井上輝彦部長、

企業の業績、売買高、評価が一覧にまとまっていて、こういうデータを独自の手法で評価して点数をつける。

リストからOKが出た銘柄の中からさらに我々が10銘柄を厳選する。

システムと人の経験を合わせて10銘柄を選ぶ。

さらに投資戦略部のメンバーは会社を飛び出すことも…

この日、二人が調査をしていたのはコスプレイヤーです。

廣瀬達也さん、

こういう部品はどのようなもので接着している?

プラモデル用の速乾性がある接着剤。

それはどこで購入した?

ホームセンターで。

「ここには何を見にきた?」

投資テーマに「コスプレ」があり、みなさん衣装が豪華なので衣装をどう仕入れているか、自分で作っているのか、小道具はどこの製品を使って作るんだろうとか。

コスプレのテーマを構成する銘柄の中にはコスプレ需要の恩恵を感じられそうな接着剤メーカーやカメラ大手などが組み込まれています。

テーマの現場を見ることで投資対象として相応しいかを確かめるのです。

LINE株式会社

[blogcard url="https://line.me/ja/"]

そしてフォリオのビジネスは新たな段階に入ろうとしています。

甲斐社長が訪れたのはLINEの本社。

2018年1月、資本業務提携を結びました。

LINEのアプリの中でフォリオの投資サービスを利用できるようにするといいます。

近く公開する予定で開発は最終段階に入っています。

LINEは国内で月間7,600万人が使っているプラットフォーム。

そこでフォリオが展開されることで投資がより生活に根付いていく。

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