2009年を境にある市場があります。それは惣菜など調理された食品を自宅で食べる中食市場です。
この中食の市場規模は2017年には10兆円を超えると見られています。
高齢化や共働き世帯の増加で今後も増えていくと見られていてコンビニ各社はこの中食に力を入れています。
中でもファミリマートの中食は最近になって食品添加物を大幅に減らしていたということです。
その背景にあったのが中食の構造改革でした。
株式会社ファミリーマート
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コンビニ業界2位のファミリーマート。トップを狙おうと力を入れているのが中食です。
2014年から中食の構造改革を掲げ弁当や惣菜などは2016年に比べ15%以上も売上を伸ばしました。
11月21日に開かれた中食についての説明会。
中食構造改革推進部の足立幸隆部長は、
いろいろな商品群を刷新、イノベーションという形で取り組んできた。
おにぎりやサンドイッチといった定番商品でも食材や調理方法の見直しを進めています。
例えばたまごサンドはよりなめらかにふんわりする食感にするため食パンをカットする機械を変えました。
試食した相内優香キャスターは、
パンが柔らかい。フワフワしている、作りたてのような味がします。
さらに味だけではありません。大きな変化があります。
いかに添加物を減らすか。今まで使っていた添加物を大幅に削減。
食品添加物の削減です。
たまごサンドではpH調整剤の使用を止めたほか、ハムサンドではこれまでハムに使っていたリン酸塩をゼロにしました。
一方、枝豆や焼きとうもろこしなどの袋詰の惣菜。
試食をした相内キャスター、
給食の牛乳パックのようなカタチをしています。鮮度はどうでしょう?
シャキシャキで甘いですね。枝豆はみずみずしい。鮮度バッチリですね。
これらの惣菜にも添加物に頼らずに鮮度を保つ製法を取り入れたといいます。
一体、どのようなk工夫があるのでしょうか?
株式会社ファーストフーズ
[blogcard url="https://ffoods.co.jp/"]
埼玉県にあるファミリーマート向けの惣菜工場「ファーストフーズ日高工場」。
2017年5月に稼働した新しい工場です。
この日作っていたのは切り干し大根の煮物。
出来上がった商品を包む工程が以前とは大きく変化しているといいます。
村松貴樹工場長、
こちらの商品は空気を抜いてガスを充填してシールで密封しています。
食品が劣化する原因となる空気中の酸素を取り除く最新の製造方法です。
商品の内部から空気を抜き酸素を含まないガスを詰めてフィルムでフタをして密封します。
これらの工程をわずか1秒足らずの間に行います。
空気に触れず短い時間で包装するので従来と同じ消費期限で食品添加物を使う量を減らせるといいます。
先程、相内キャスターが試食した焼きとうもろこしの惣菜も三角形のパッケージにガスを詰めて密封しています。
これによって添加物に頼らずに出来たての風味を保つことができるといいます。
惣菜のほかサラダなどを作るこの工場の室温は15度前後、弁当やおにぎりを作る工場の18度前後に比べ3度ほど低くしています。
ファミリーマートは商品を温度別に分かれるこうした専門工場を増やしています。
幅広い品目を作る総合工場に比べ食材の温度管理がしやすく生産の効率も上がるといいます。
これらの製造設備に合計で350億円を投資します。
「中食に力を入れればナンバーワンは狙える?」
それは中食のちからの入れ具合次第。コンビニチェーンの中で一番評価をいただける中食を目指す。