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[WBS] 旅行業界の「巨人」の新戦略。「旅館」を攻略せよ!

2016年5月26日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本は2020年に4,000万人の訪日客数を目指しています。
拡大するインバウンド市場を取り込もうとする旅行業界の動きが活発になっています。

エクスペディア

[blogcard url="https://www.expedia.co.jp/"]

2016年5月25日、エクスペディアが宿泊関係者を集めて開いたイベントに来日したダラ・コスロシャヒCEOが登壇しました。

日本は非常に重要なマーケットだ。

エクスペディアは航空券やホテルを割安でオンライン予約できる予約サイトです。

約70ヶ国で展開して年間2億以上の宿泊予約があります。

そのエクスペディアが2016年に強化するのが日本市場です。

ダラ・コスロシャヒCEO

日本市場をどう見ているか?

アジアの中では日本の旅行の予約が最も多い。毎年、前年比80%増のプラス。営業スタッフを積極的に増やしていく。日本での成長はこれからも続く。

海外からの集客力を誇るエクスペディアですが、日本で取り扱っている宿泊施設は数千件です。
日本では8万件の宿泊施設があるといわれていますので10分の1以下に過ぎません。

そこで成長のカギと見ているのが

一般的なホテルの他に旅館、カプセルホテルも扱う。旅館という目新しい施設の宣伝に注力する。素晴らしいものだから。

ご縁の杜

[blogcard url="http://goennomori.jp/"]

温泉の町として知られる神奈川県河原町。

エクスペディアは旅館への営業を強化し、登録数を増やす取り組みを行っています。

エクスペディアの竹田論史さんが聞きます。

温泉の入り方のご案内はしていますか?

ご縁の杜の女将、深澤里奈子さんは

日本語で書いているが海外向けにはどのようにすれば?

タオルを湯船につけないとか簡単な内容を記載していただきたい。

温泉の脱衣場や客室を見て回るエクスペディアの竹田論史さん。
すると何かを発見します。

こちらはどういう部屋?

瞑想ライブラリーでスティーブ・ジョブスもやった禅をできる場。

竹田論史さんは外国人にアピールできそうな旅館の特徴を探っていました。

座禅プランを海外向けに打ち出すアプローチの方法もある。

夕食は旬の野菜と穀物だけで作った料理です。
外国人のベジタリアンにも売りになるといいます。

深澤里奈子さんは

土日は日本人が多い。平日に海外の人に利用してほしい。

こうした旅館は新規開拓を狙うエクスペディアにとっても大きなチャンスとなります。

ホームページの英語版などはまだできていない。

弊社のサイトに出すと日本語の情報を英語・中国語・韓国語にする。

エクスペディアに登録している旅館の数は少ないのです。

老舗旅館の多い箱根の宿泊施設数は楽天トラベルやじゃらんの場合200施設以上の登録がありますがエクスペディアでは約3分の1です。

まだまだエクスペディアで販売していない旅館がある。掲載をしていただき売り上げをつくっていきたい。

龍宮殿

[blogcard url="http://www.princehotels.co.jp/ryuguden/"]

エクスペディアに掲載して外国人が増えた旅館がありました。
箱根の老舗旅館「龍宮殿」です。

目の前に芦ノ湖、右側に富士山。

案内をしてくれたのは去年採用された台湾人スタッフの黄馨彗さんです。

最近は海外のお客様が増えた、特に中国人の個人客。

龍宮殿では2013年からエクスペディアに掲載。

7%代だった外国人の割合は約30%になりました。

リピーターを増やすために浴衣のレンタルやWi-Fi環境を整えサービスの強化を図っています。

ダラ・コスロシャヒCEO

今後は何軒まで増やしたい?

数年で倍にしたい。世界で勝ち抜くにはアジアで勝ち、さらに日本で勝つことが必須。

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