余暇の過ごし方に関するニュースです。
今年の夏休みの過ごし方を調査したところ、なんと7割以上の人が日々の疲れなどを取るためなどの理由から自宅でゆっくりと過ごす予定だといいます。
休みは遠くに出掛け過ごしたいと考える人も多いと思いますが、最近は家族と友人とゆっくり過ごすスタイルに注目が集まっています。
こうした消費スタイルの変化に合わせて企業も続々と動きを見せています。
テーマはヨーロッパ流の余暇の過ごし方です。
ダノンジャパン株式会社
[blogcard url="http://www.evian.co.jp/"]
8月4日から始まったのはミネラルウォーターのエビアンが開催する「メゾン・ド・バカンス by evian × My Little Box」。
去年パリでも開催され大盛況だったというイベントで、パリのアパートのような空間で「パリ休み」を体験できるというものです。
休暇は自分の家や別荘でゆったり過ごすのが主流のパリに習い、くつろげる部屋の作りにしています。
会場ではイチゴなどのフルーツやハーブを入れたエビアンを販売。
水の中にフルーツを入れる飲み方、パリでも人気ということです。しっかりと水に苺の味がついています。
フレンチワークショップ
またフランスにちなんだワークショップも開催。こちらはフランスの化粧品ブランドとコラボした顔ヨガです。
フェイシャルヨガインストラクターの田口順子さん、
顔全体の筋肉の血行を促進していくので、むくみを取っていく。
ほかにはフランス産オリーブオイルやトリュフ製品の試食なども体験できます。
パリ休み
パリの人の休日の過ごし方と日本の人の休日の過ごし方、どんな違いがありますか?
エビアンのセールス&マーケティング部、花田彩さんは、
パリの人は日常の中でリラックスした休日の瞬間をつくるのが上手。日本人は休みはスペシャルな場所に行くとか、1週間の休みを取る代わりに頑張って働いてしまう。
空間をゆったりと楽しむだけ、というイベントに来場者は、
普段、やっぱり忙しくしてしまうので何もしないのは意識しないと難しいので何もしなくていいんだって発見になった。
「パリ休み」を提案することはエビアンにとってもメリットがあるといいます。
エビアンは日本にきて30数年たっているが、エビアンは今ちょっとスペシャルな存在だと思うので、こういう体験から日常の中でエビアンをそばに置いてほしい。
株式会社アルト
[blogcard url="http://www.alto-star.com/"]
一方、こちらのインテリアショップでは、デンマーク流の余暇の過ごし方を提案しています。
良子ビューエル社長は、
日本語でいうと「ヒュッゲ」。デンマークの人がいうと「Hygge」。
デンマークの人には馴染みのあるヒュッゲ。いま欧米で人気を集めています。
オーナーの良子さん、ロウソクを灯してきれいな器に料理を並べ大きなテーブルを囲むのもヒュッゲといいます。
友達と一緒に楽しい時間を集う、家族と一緒にとてもいい時間を過ごす。とても気持ちいい心地いい時間の過ごし方が「ヒュッゲ」。
日照時間が短く、気候も厳しいデンマークですが世界の幸福度ランキングでは常にトップクラス。家での心地良い過ごし方を大事にしていることも理由のひとつだといいます。。
デンマークの人だとお金を家の中にかけることが非常に多い。
古い松の木で作ったテーブルや作家が作ったこだわりの食器を提案。ポットはロウソクを灯すことで温かさをキープしつつ見た目も楽しめます。
良子さんは余暇に対する考え方が変わる中、消費の仕方も変わるのではないかと指摘します。
常に新しいもののために動かないといけないとか、そういうことばかり目を向けていないで自分がそれだけ幸せか?もっとみんあで集まって豊かなになるようなことにお金を使っていく。使い方を変えてもらうことがポイント。
株式会社ユニクロ
[blogcard url="https://www.uniqlo.com/jp/"]
日本でも家の中の過ごし方に注目される中、ヒュッゲをいち早く取り入れたのがユニクロです。
8月4日、社内では秋冬モノ商品の打ち合わせが行われていました。
フランスのデザイナー「イネス・ド・ラ・フレサンジュ氏」が手掛ける商品を9月1日から一部店舗で販売します。
商品本部の沿道広野さんは、
ヒュッゲというテーマで温かみがあるとか友達などと団らんを過ごすコンセプト。
温かみのある色合いや柔らかい肌触りの素材を使い、家族や友人と過ごす中で着たくなるようなデザインを心掛けたといいます。
さらに、
みんなで過ごすというのを店内でも表現する。少し温かみのある木でできたラックとかチェアを置く。
木製のインテリアやキャンドルを店内に配置し、売り場でもお客様にヒュッゲを体感してもらうことを計画しています。
ヒュッゲをテーマにした企画を立ち上げたスペシャル・プロジェクトデザインディレクターの滝沢直己さん、体験を含めた売り方がカギになるといいます。
モノは消費するだけでは喜びは得られない。満足感は得られない。どいうった気持ちにさせてくれるのかというところが購入動機になるのではないか。
何かと忙しい現代日本、ヨーロッパ流の余暇の過ごし方が新たな消費を生むかもしれません。