[ガイアの夜明け] どこから買う?我が家の「電気」(3)

どこから買う?我が家の「電気」

東京電力エナジーパートナー株式会社

関東エリアで独占的に電気を販売してきた東京電力株式会社。

約2,000万世帯と契約をしています。

その契約を守る戦いが始まりました。

午前9時に始まった営業の打ち合わせ。

3月も残すところ少しとなってきたのでお客様も迷われている。

東京電力株式会社はこれまで独占だったため各家庭に営業する必要はありませんでした。
営業マンもいませんでした。

そこで急遽、技術者などを集め営業部隊を作りました。

そのうちの一人が入社5年目の小林拓矢さん。

小林拓矢さん

小林拓矢さんは停電や漏電のメンテナンスが専門でした。

小林拓矢さんにとって今回の人事異動は青天の霹靂です。

正直なところ自分が営業をやる認識はなかったので、営業は厳しいイメージがあったが実際にやってみて実感している。

2016年1月に営業マンになったばかりの小林拓矢さん。

ほとんどが飛び込み営業です。

東京電力株式会社の名前を出すだけで門前払いの家もあります。

小林拓矢さんは専門学校を卒業後、東日本大震災の年、2011年4月に東京電力株式会社に入社しました。

福島原発の事故で逆風が吹くなか同僚が次々に辞めていくのを見てきました。

寂しいことですが去ってしまった人たちの選択だと思う。私自身は震災のあった年に入った社員として自分が会社を変えてやろうと入社して5年間やってきたので会社として変わっていかないといけない時期に最前線にいられることは幸せだと思っている。

釜めし秀芳

埼玉県草加市の「釜めし秀芳」。

小林拓矢さんが上がらせて頂くこと出来た住居併設の釜飯屋さんです。

小林拓矢さんはご主人に新しいプランを売り込みます。

契約を見直せば年間16,100円電気代が安くなると説明をします。

しかしご主人は渋い顔をしています。

営業というのはしゃべることが大事、世間話を。「お客様」という考えがまず頭にないとダメ。

いきなりプランを説明するやり方が気に入らないといいます。

そこで小林拓矢さんはご主人の出身地を訪ねました。

今、有名な福島県。

言葉に詰まる小林拓矢さん。

東京電力株式会社というイメージからすると融通を利かすのはまっぴら。まず考えないと思うよ。融通を利かすのはとんでもない。

プランの説明どころではなくなりました・・・

そこで電気メーターを見せてもらうことにします。

実際の使用料に対して契約に無駄がないかを調べると今の契約の120アンペアから50アンペアに変更できることが分かりました。

小林拓矢さんの仕事ぶりを見たご主人は東京電力株式会社と再契約することに決めました。

草刈和俊さん

埼玉県上尾市のマンションを訪れた東京電力株式会社の営業、草刈和俊さん。

訪れたマンションは500世帯が住む大型のマンションです。
住民は個別に東京電力株式会社と契約を結んでいます。

しかしこのマンションは一括受電に切り替えようとしていました。

一括受電は電気会社とマンションの管理組合が一棟まとめて契約することで各世帯の電気代が安くなる仕組みです。

一括受電でどの程度安くなるのか草刈和俊さんが管理組合に説明に来たのです。

草刈和俊さんの前にケーブルテレビを運営する株式会社ジュピターテレコムが説明をしていました。

東京電力株式会社が個別に契約していた500世帯を一気に失う可能性があります。

草刈和俊さんのプレゼンの時間。
待っていたのは管理組合の代表者たちです。

3つのプランを用意してきました。3つのプランから管理組合様に選択して頂く

これまでの個別契約より割安になるプランを提示します。

しかし一括受電を導入するには全戸の同意が必要になります。
それが問題です。

総会は4分の3の決議で通ると思うが全戸は非常にきつい。東京電力株式会社は嫌だと、そういう人もいる。そういう人間については管理組合に任せる?

一括受電の結果は後日連絡があるそうです。

TEPCO

2016年3月31日の電力自由化前夜、65年続いた東京電力株式会社は看板をTEPCOと変え、発電、送配電、小売の3社に分けられました。

小売会社、東京電力エナジーパートナー株式会社の小早川智明社長は

私たちの使命はこの大競争時代に東京電力グループの「販売収益」に責任を持つ。どうしたらお客様に選んで頂けるのでしょうか。それは新しい価値を創造し続けることに他ならない。

長年独占してきた電力事業。

これからは激しい競争にさらされることになります。

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