[ガイアの夜明け] 「働き方が変わる」 人生、「再挑戦」から!(2)

シリーズ「働き方が変わる」第13弾 人生、

江原なおみさん

東京・世田谷区、朝5時に起きてキッチンに立つのは45歳の江原なおみさん。中学2年生と小学4年生の2人の息子がいます。

専業主婦の江原なおみさん、子供の弁当作りから1日が始まります。

子供たちを送り出し、ようやく一息つくかと思いきや、毎朝ラジオで英語の勉強をするのが日課になっていました。

3年前に受けた英語検定試験「TOTEC」では満点の990点を獲得。抜群の英語力です。

江原なおみさんは大学卒業後、大手電機メーカーで海外営業を担当。結婚後、夫の海外赴任に合わせて退職しました。

それから16年、子育てが落ち着き再び英語を活かした仕事に復帰したいと考えていたのです。

今、子供は母親にべったりでも数年後には離れていくとか、いろいろ考えるようになって、子供が手を離れたら私に何が残るかと思った時に特別ない。

生きがいというと変だけど、「自分がやってきたこと」を持ちたかった。

就職サイトにも登録し、英語力をアピールした就職活動を行っています。

しかし、

実際いくつか面接まで進んだけど、なかなかうまく事が運ばず、現実は厳しかった。

株式会社Waris(ワリス)

東京・港区。レンタルオフィスの一室に拠点を構えるのが2013年創業の人材ベンチャーの「株式会社Waris(ワリス)」。

女性を専門に転職や就職支援を行っています。Warisに登録している女性は約2,800人。その3割が結婚や子育てなどでブランのある人材です。

株式会社Warisの小崎亜依子さんは

正社員の採用となると、なぜキャリアに空白があるだけで、全部ゼロのような評価になってしまうのか、すごく疑問がある。

キャリアママインターン

5月、株式会社Warisが新たな試みをスタートしました。

この日集まったのは、かつて正社員で仕事をしていた5人の主婦たちです。その中には2児の母、江原なおみさんの姿もあります。

この日から始まるのが「キャリアママインターン」という試み。このインターンでは過去の経歴や資格などを生かし、株式会社Warisと提携する企業で給料をもらって働きます。期間は1ヶ月間。仕事の感覚を取り戻し、その企業や他の会社などへの再就職につなげていくというものです。

スタートを前にこの日、研修が行われました。ますは仕事を始めた場合の1日のスケジュールを書き出していきます。家事であっという間に家にいる時間が無くなりました。

もしかしたら、他の人に頼んでもいいことなのかもしれないし、ご主人が、お子さんができるかもしれない。

家事に優先順位をつけ、家族での役割分担を見直すようにというアドバイス。

夕方5時半から6時に洗濯物を畳む。それを何とか上の6年生の姉を巻き込みたいと思う。

三宅雪子さん(44歳)、以前大手広告代理店で働いていましたが6年前に退職しました。

三宅雪子さん

都内にある三宅雪子さんの自宅。

4歳と小学6年生の2人の娘がいます。

三宅雪子さん、上の子が生まれた時には保育園に預け、正社員として働き続けていました。

しかし、

仕事と家庭、どっちもフルパワーでやっているのに、それぞれ60%くらいの成果みたいな気持ちがしていて。

体調を崩したというのもあって、これ以上このままでいない方がいいと思い一旦仕事を離れた。

三宅雪子さん、今回のインターンシップを通じて仕事と家庭を両立させる自信を持てればと考えていました。

多分5時くらい、家に帰ってくるの。

りーちゃんはおやつを持ってお預かりしよう。いいかなお預かりして?

研修で教わったのは全てを1人で抱え込まないこと。マーケティング会社に勤める夫にも協力を求めました。

できるだけ家にいて、やれることはやろうとか。朝グダグダしていないで、ちゃっちゃと家事をしようとか。

調子いいこと言っていますけど、大丈夫かな?

姿勢見せてもらわないと。

本当にうまくやりたい。前の時に反省がいっぱいあったから。

いよいよインターンが始まります。やって来たのは大きなオフィスビル。6年ぶりの会社勤めです。

サイボウズ株式会社

6月3日、東京・日本橋。6年ぶりに働く三宅雪子さん。

いよいよインターンシップがスタートします。向かったのは東京日本橋タワー。

インターンの舞台は、ここに本社を置くソフトウェア開発のサイボウズ株式会社。

社員367人、平均年齢34.2歳のIT企業です。

ママインターンという新たな試みを受け入れたのが青野慶久社長。

ママインターンは採用の新しい手段としてみている。新卒はもう子供が減っているので、なかなか加熱しているが、働いた経験があるので一から育てる必要もないし、即戦力として活躍してもらえると思っている。

三宅雪子さん、かつて広告代理店に勤めていた経験を買われ広報部署に配属されました。

今日からの出社ということで、出社するということ自体が6年ぶりで、ドキドキしながら出社したんですけど。

サイボウズ株式会社の広報の柱が「サイボウズ式」というインターネットの情報サイトです。

「働く」をテーマにした記事を常に発信。月に15万人の人が見る、いわば会社の顔です。

三宅雪子さん、その「サイボウズ式」の編集長、藤村能光さんにいきなり呼ばれました。

ママインターンに関する企画ができないかと思っています。

こういうのをやってみたいと考えて、三宅さんと作っていきたいと思って。どうですか、ありですか?

もちろんです。いいのかなっていう。

まさにこれから経験することがテーマです。

子供に合わせて「よいしょ」ってやっているのと、全然スピード感が違うので気持ちを入れ替えないと。

三宅雪子さん、今回一緒にインターンシップに参加しているママたちを集めました。

江原なおみさんは海外事業を支援するチームに配属されていました。

新卒と比べると私たち、ちょっと違うところがあると思う。「こういうの強みかな」と思ったことあります?

私は「図太さ」。

ブランクの間で、子供を育てている時には予測不可能な日々の連続。そういう時に対処できる時間の使い方が少しできるようになっている。

ブランク中の子育て経験が仕事のスキルにつながっている。そんな答えを引き出すことができました。

席に戻った三宅雪子さん、早速インタビューを整理して記事にしていきます。その働きぶりに藤村能光編集長は

三宅さんの自分の力で聞きたいことが聞けている。働いていたという経験が生きていると感じた。

週に1度の編集会議です。ここで三宅雪子さん、記事の原案を披露しました。

しかし、

どこまで続くのかなと最初思ったので。

次々に厳しい指摘が・・・

サイボウズ式

6月23日、インターンが始まって3週目。

会議室にサイボウズ式の編集部員が集まっていました。三宅雪子さん、書いた記事の原案を披露して感想をもらうことにしました。

テーマは「ブランクママの復職」。自分の体験談とインタビューした情報をまとめ上げました。

すると、

どこまで続くのかなと最初思ったので。

スマホでこの記事が流れてきて読むとなった時に、重量感を感じて、長いとか、どこまで読み進めないといけないのかと。

今の叙情的なストーリー展開は残しつつ、要らないとこををカットしていく。

思いの丈をぶつけた5,000文字を超える記事。しかしスマートフォンで読むユーザーには飽きられると指摘されました。

書くのに必死で分からない。客観的に読んでどうなんだろうって。

午後4時、やることはまだ沢山ありますが、子供のお迎えがあるため帰らなくてはなりません。三宅雪子さん時短勤務です。

4歳の次女は幼稚園の年中組。インターンの期間は延長保育を利用しています。娘もこれまでにない日々を送っていました。

「ママ、私のこと好き?」ってこの間、聞かれて「当たり前じゃないか大好きだよ!」って言ったんですけど、確かめたくなったりとかあるんですかね。

一息つく間もなく夕飯作り。家事を一気に片付けます。

洗濯物は朝干してから行った?

今日は夫が。全然違う、ありがたい。

家族の協力も上手く得ているようです。

さっさと夕飯を済ませ、原稿の直しに取り掛かります。

この1ヶ月いろいろな人と関わって自分のことも向き直して、家族のことも見て、それでこれなんだというのを1ヶ月の間でちゃんと作りたいという思いでやっている。

締め切りまであとわずか。

6月30日、ママインターン最終日。5人の参加者が次々に1ヶ月の成果を発表します。

三宅雪子さんも完成した記事をお披露目です。

同じような環境のお母さんたち、たくさんいると思うので、その人たちが一歩踏み出すための勇気になるというか、背中を押せるような記事になればいいなと思って。

記事にはこんな言葉が・・・

「復職すると、子どもがもっと甘えてきます。」

研修中の家族の変化をありのまま表現しました。そして復職を乗り越えるのに大切なのは「知らないうちに自分を縛っている固定観念を捨てること。」それが1ヶ月間のインターンの答えのようです。

一体どこまでできるんだろうっていう不安があったけど、アクションを起こすことの大切さを、この年にして学ぶことができた。働くことって楽しいともう一度再認識した。

今回、参加した5人はそれぞれ社内で大きな成果を残していました。

参加者の発表を聞いていた青野慶久社長。

会社から1回離れて、社会のいろいろなことを見てきているので、ある意味、社会の変化には皆さんの方が詳しいかもしれない。今、サイボウズ絶賛採用活動中です。

働く場所の一つとしてサイボウズを見てもらえたら最高に嬉しい。

今後、サイボウズ株式会社とママたちが希望すれば本格採用に向けて進みます。

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