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[WBS] 「コーヒー+α」で新市場を開く

2016年3月29日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

2013年にセブンイレブンがスタートしたコンビニコーヒー。
価格と利便性により一気に市民権を得ました。

その一方で見かける機会が減ったカフェコーヒーのテイクアウトや缶コーヒー。
そのトップ企業が新たな戦略を相次いで発表しました。

スターバックスコーヒージャパン株式会社

[blogcard url="http://www.starbucks.co.jp/"]

3月中旬、スターバックスコーヒージャパン株式会社の本社で行われていた勉強会。
そこではワインの勉強会が行われていました。

様々なワインの表現方法を学ぶのが主な目的です。

スターバックスコーヒージャパン株式会社では3月30日からアルコールを提供する店舗をオープンします。

その店舗が「スターバックス・イブニングス(STARBUCKS EVENINGS)」。

[blogcard url="http://www.starbucks.co.jp/evenings/?nid=wh_02_pc"]

働いた後にスターバックスでお酒を飲んで一息ついて楽しんでもらいたい。

スターバックス・イブニングス(STARBUCKS EVENINGS)

ニューヨークのブルックリン地区にあるスターバックス・イブニングス。

スターバックス・イブニングスは2010年に開始されました。
最大の目的はカフェの利用が少なくなる夕方から夜の集客です。

アルコールと一緒にビザやミートボールなども提供されます。

BARよりさらに手軽にアルコールと食事が楽しめる形態が人気となり北米など約300店舗で展開されています。

日本でも狙うのは夜の集客ですが、ターゲットとなる客層は違います。
ターゲットは30~40代の女性です。

スターバックスコーヒージャパン株式会社イブニングス責任者の武田三範さんは言います。

日本では会社帰りの30~40代の女性に1人でお酒を楽しんで気持ちをリセットしてもらいたい。

2016年3月28日、3月30日にオープンするスターバックス・イブニングス丸の内新東京ビル店の内覧会が行われました。

日本初はもちろん、アジア初のスターバックス・イブニングスの店舗です。

スターバックス・イブニングスのイチオシのメニューはタルトレット on wines(1,296~1,350円)。
オシャレなグラスに注がれたワインとスイーツがセットになったメニュー。

タルトレットはスティック状の焼き菓子です。
ドライフルーツをつまみながらワインを飲むようなイメージ。

タルトレットは女性が片手で持ちやすく、口が汚れないものを意識して考案されました。

スターバックスコーヒーの人気メニュー「フラペチーノ®」のワイン版「ワイン フラッジーノ(972円)」も提供されます。

お酒を飲む女性は、特に40代以上は増えています。一方で女性が気軽にお酒を飲める場所がなく家で飲んでしまっている。

女性は居酒屋やBARなどに一人では行きにくいため、そこに市場があると考えられました。

コンビニコーヒーとの差別化

フードやグラスをそのまま出すのではなく、スターバックスコーヒーなりのツイストをかけるのが大事。数年後には女性がスターバックスコーヒーで1人で飲むのを普通にしたい。

日本コカ・コーラ株式会社

[blogcard url="http://www.cocacola.co.jp/"]

2013年にセブンイレブンがコンビニコーヒーを提供し始めてから出荷量が減少し続けている缶コーヒー。

缶コーヒーのシェアトップの日本コカ・コーラ株式会社は新製品の販売を開始します。

マーケティング本部の清水文子さんが紹介してくれたのは「ジョージアカフェ コーヒーバッグ(330円(6個))」。

ティーバッグのような形状のコーヒーバッグ。

入れ方はお湯を注いで数回振ります。さらに1分後さらに数回振れば完成です。

この「ジョージアカフェ コーヒーバッグ」の開発が行われ始めたのは2年前。
研究開発担当者は柴田万里子さん。

短時間で色も味も出るものを目指した。
サイズを変えて形を変えて、フィルターの種類を見て長期間にわたって開発を進めた。

豆の細かさは10種類、フィルターも10種類以上、200種類以上の組み合わせを試して完成したのが「ジョージアカフェ コーヒーバッグ」です。

缶コーヒーが伸び悩むなか、ジョージアブランドで新市場を切り開く考えです。

レギュラーコーヒーは手軽で美味しいものが市場で伸びている。そういった機会をしっかりと捉えていきたい。

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