[WBS] 世界が日本に熱視線!コーヒー人気に異変!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

海外から入ってきて日本で独自の進化を遂げている飲み物というと何だと思いますか?

それは「缶コーヒー」です。

缶コーヒーの市場は世界の中でも日本がダントツで大きいですが、実はそもそも海外では缶コーヒーをあまり飲みません。

ところが先週、日本の缶コーヒーの秘密を探ろうと海外から専門家が日本に視察に訪れました。

日本独自の缶コーヒーがいま何故、注目されているのか取材しました。

世界が日本に熱視線!コーヒー人気に異変!?

コーヒー大国、アメリカ。街行く人はコーヒーを片手に、ニューヨークでは見慣れた光景です。

コーヒーはカフェで飲んだり、自宅でいれるのが当たり前のアメリカ。

ですが今、ちょっとした変化が起きていました。実は持ち運びやすいなどの理由で缶などの容器入りのコーヒーが急成長し毎年15~20%ほど伸びています。

ただ、街では、

買わないわ、毎回カフェのものを買う。入れたてのコーヒーが好きだから。

缶コーヒーは甘すぎるし薄すぎるイメージ。

日本では実に約50年の歴史がある缶などの容器入りコーヒーですがアメリカではまだ歴史が浅く、味もまだ完成されていないようです。

そこで注目されたのが缶コーヒーを独自に進化させてきた日本です。

日本コカ・コーラ株式会社

この日、開かれたある会議。集められたのは世界各国のコカ・コーラのマーケット責任者です。

アメリカやブラジルなど9つの国と地域から来た総勢33人。最先端を行く日本の缶コーヒーを視察に来たのです。

アメリカの担当者は、

日本の缶などの容器入りコーヒー市場は非常に成熟している。日本の缶コーヒー技術をどうアメリカに輸出できるか可能性を探りたい。

缶コーヒーの消費量

世界にはない日本ならではの特徴。それは缶コーヒーの圧倒的な消費量です。

缶コーヒーでありながら家で入れたり、店で飲むのと変わらないような味を実現していることも人気の理由です。

最近、昔よりおいしくなっている。

スタバとかでも飲むけど缶コーヒーの方が使用頻度が高い。キンキン感が好き、缶の。

ここまでの巨大市場になったのはある日本の文化に理由があるといいます。

日本コカ・コーラ、マーケティング本部コーヒー担当、和佐高志副社長は、

銭湯でお風呂に入って汗をかいた後に牛乳やコーヒー牛乳を飲む習慣があった。1960年代、ファミリーで体験していた。生活の中で冷たいコーヒー牛乳を飲むという文化が醸成されてた。

そしてUCC(上島珈琲)が大阪万博で缶コーヒーを発売したのをきっかけに缶コーヒーが爆発的に普及したのです。

日本の缶コーヒーの何が秘密なのか、初めて世界各国からメンバーが集った。

自動販売機

彼らが最初に向かったのは自動販売機です。

まず驚いたのは、

自販機で缶コーヒー、見たことないよ!

海外の自動販売機は水や炭酸飲料を売るのが主流でコーヒーを売るなど考えられないといいます。

さらに担当者がスマホで商品を選び画面を触ると、

Ohhhhh!

購買欲をくすぐる売り方に驚きの声が。

また同じ自動販売機で冬は温かい飲料を販売できると説明すると、ザ・コカ・コーラカンパニー、バイスプレジデント・グローバル・ティー&コーヒーのジョン・ロディー氏は、

季節によって温かくしたり冷たくしたり、こういうシステムはアメリカにはない。アメリカでもこういう自販機でコーヒーが売れるようになればいい。

コカ・コーラボトラーズジャパン海老名工場

次に一行がやって来たのは缶コーヒー工場です。

到着してすぐ白衣に着替える担当者たち。

栗原正美工場長は、

コーヒー専門店の味をどのようにボトル缶で実現するかという一番重要なポイントをご案内します。

工場では埃一つも持ち込まない日本流の徹底した衛生管理を身をもって体験します。

この日は主力のジョージアヨーロピアンの新商品を製造していました。今年4月に発売してから売れ行きは好調です。

担当者たちはボトル缶に興味津々。特に独特のフタについて質問が相次ぎました。

実はボトル缶のフタは味の秘密の一つ。開けた時に大きな飲み口からコーヒーの香りが広がり入れたての味わいを感じられるのです。

続いて向かったのはコーヒーを詰めたボトルを殺菌する工程です。

殺菌の温度は120度くらいで約20分間かける。

しかし、この高温殺菌が味の大敵でもあるのです。殺菌時間を短くすると味や香りを守れますが賞味期限は短くなってしまいます。一方、殺菌時間を長くすれば賞味期限は伸びますが味や香りは損なわれます。

そこで新たな焙煎法と抽出法を独自に開発してこの問題を解消。

この技術により味を落とさず、賞味期限は最大12ヶ月という缶コーヒーを実現したのです。

最先端の技術で作られた缶コーヒーの味は?

南アフリカ担当は、

爽やかな味だわ。

アメリカ担当、

入れたての味だ。

コカ・コーラは日本の技術を生かすことで缶コーヒーをアメリカを始めヨーロッパ、アジアにも広げていく戦略です。

ジョン・ロディー氏は

参加したメンバー全員がジョージア製品の質の高さに感銘を受けた。アメリカの容器入りコーヒー市場は急速に伸びている。今後も積極的に取り組む。

海外から入ってきたコーヒーを缶コーヒーというカタチで独自に進化させた日本。今後、世界に広がっていくのでしょうか?

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