[WBS]【イノベンチャーズ列伝】実現間近!?空飛ぶクルマ!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世の中にイノベーションを起こす起業家に焦点を当てるイノベンチャーズ列伝です。

世界で開発競争が始まっている空飛ぶクルマのイメージ映像。

日本でも7月、菅官房長官が空飛ぶクルマの実用化に向けて年内にも官民合同の協議会を立ち上げるという考えを明らかにしました。

そうした中、日本で2019年にも有人飛行を実現するという目標を掲げるある団体の開発の様子を取材しました。

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空飛ぶクルマ

愛知県豊田市の山の麓にある倉庫。

その中で同じTシャツを着た人たちが何かを囲んで作業をしていました。

プロペラが付いた機械です。

空飛ぶクルマ。

2020年の東京オリンピックの開会式でデモフライトをやりたい。

作っていたのは空飛ぶクルマ。

2025年の販売開始を目指し、いま開発を進めています。

2019年には有人飛行を実現し、東京オリンピックの開会式で飛ばす計画です。

2014年には5分の1の大きさでの飛行に成功。

その翌年からは実物大の機体で浮遊実験を繰り返しています。

前代未聞の未来の乗り物が愛知の山奥から誕生する!?

CARTIVATOR

2012年に結成した有志団体「カーティベーター」。

代表を務めるのはトヨタ自動車の元同僚の2人、中村翼さんと福澤智浩さん。

モノづくりに憧れて入社した2人でしたが・・・

福澤さんは、

車全体を良くしたいと思うが、まずは何かの専門家になるところからスタートする。

中村さんは、

自分たちで「モノづくり」したいと有志のメンバーで集まって始めた。

有志の会

入社から1年後、福澤さんや中村さんら、自称「モノづくりマニア」たちはオリジナルの車を企画する「有志の会」を結成した。

何度もアイデアを出し合うがなかなか「理想の車」にたどり着かない・・・

水中に潜れる車はどうかな?

宇宙とか行けないかな。

インパクトが薄いよ。

ユニークな車の情報を見つけては何度も視察を行った。

そんな折・・・

空飛ぶ車はどうかな・・・?

提案したのは鳥人間コンテストに出場したことがあるメンバーだった。

当初は全く乗り気ではなかったメンバーだが、「物は試しと」ハングライダーで飛行体験をすることにした。

すると・・・

これは・・・

飛んだ瞬間、世界が変わって見えた。

地上があんなに小さく見える。空ってこんなにも自由なのか・・・

この経験で、メンバーはすっかり空の虜に。

空飛ぶクルマ・・・いけるかもしれない!

朝起きてベランダからクルマで飛んで行けたらすごく楽しくて生産性もいい。

都市部では渋滞を回避して飛ぶことができる。

緊急事態にはこのクルマが一斉に出動です。

三次元の新しい交通システムを作りたい。

その後、自動車や航空、広告などの大手からメンバーが集結し、いまではおよそ100人。

平日の夜と休日を使って開発を進めています。

オフィス

そんな彼らのオフィスはかなり特殊です。

中では会議が開かれていました。

プロペラがドイツを出発したばかり。

部品が届くかどうか、まだ分からない?

その会議室のすぐ横では昼間からシャワーを浴びて、気持ちよさそうに髪を乾かすメンバーが・・・

さらに別の部屋では布団で本を読む人も・・・

このオフィス、妙に生活感に溢れています。

実はここ、オフィスとシェアハウスを兼ねた「空飛ぶハウスTOKYO」。

休日しか作業ができないので少しでも時間を捻出するため一緒に住み始めたのです。

この日、話題になっていたのは、

2018年に多くの企業の無人機が来る。

北米や中国の企業?

海外でも開発が進む空飛ぶクルマ。

ウーバーなどのIT大手や航空機大手のエアバスなど世界の有力企業が参戦しています。

対するカーティベーター、ほかには無い独自性があるといいます。

僕たちが作っている空飛ぶクルマは世界最小、公道も走る。

公道を走れる形を目指している空飛ぶクルマは今のところない。

公道も走る空飛ぶクルマ

カーティベーターが目指すのは公道を含めた地上も走る空飛ぶクルマ。

すでに4月に地上の走行実験は成功しています。

しかし、公道を走るためにはコンパクトなつくりにする必要があります。

そのためプロペラの設置は最小限の4ヶ所。これ以上は増やせません、

そこで飛ぶ力を生み出すために編み出したのがプロペラ2枚重ね。

2枚重ねのプロペラ上下逆回転にすることで強い揚力を作り出すのです。

最大の関門がホバリングと呼ばれる空中で停止した状態を作り出せるかどうか。

実験を繰り返しますが・・・

大きくバランスを崩す機体。

前例が殆どない技術なだけに天井から吊るされた状態でもなかなか安定しません。

安定して飛ばそうと思ってもぐらぐらしたり、流れたり、同じところにずっと居続けるホバリングが一番難しい。

そこをまずやりきる。

そして7月30日、天井からの吊るしを取って浮遊実験を行いました。

始めは少し不安定に見えましたが、すぐに立て直し見事安定したホバリングに成功。

日本初の空飛ぶクルマへ、大きな山を超えました。

技術的には確実にいける。あとはルールや法規制、インフラなど。

空飛ぶクルマが実現する社会をいつ作れるかが課題だ。

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