3月31日に発表された総務省の2月の家計調査によると一世帯あたりの消費支出は1年前に比べて3.8%減と12ヵ月連続で前の年を下回りました。
一方で収入は勤労者世帯で0.7%増と増える傾向にあります。
しかし消費の節約志向というのはまだまだ根強いようです。
新生活の準備で慌ただしい消費の現場でも値下げや格安の動きが相次いでいます。
株式会社ビックカメラ
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都内の家電量販店「ビックカメラ新宿西口店」。
店内は新生活商戦の真っ只中。そこでは、
こちらのビックカメラではコーナーの一画にビックカメラオリジナルの家電ブランドの特設コーナーが設置されています。
ビックカメラでは2月からオリジナルブランド「TAG Line(タグライン)」を発売。監修したのは高いデザイン性で話題の振興家電メーカーのamadana(アマダナ)。
その価格は、冷蔵庫は2万4,800円。電子レンジは7,980円といずれも低価格帯。
4月9日までのフェア中はセットで買うとさらに安くなります。冷蔵庫と電子レンジをセットで購入すると通常よりも2,980円安い2万9,800円。
オーブントースター(2,980円)と炊飯器(5,980円)、電子ケトル(2,980円)の3点は1,960円お得な9,980円。
購入するお客様は主に新社会人が多いといいます。
「家電を買いに来た?」
そう。4月から社会人になるので。
「どんな家電を探しに?」
今日は家電のセット。質も気にするが、重視するのは価格。
こうした家電セットが人気の背景をビックカメラ新宿西口店の川村麻梨亜さんによると、
生活で普段使用するもので価格が抑えられるところはなるべく抑え目にして、お客様がこだわる一品をちょっと値段を上げたものにこだわる人が多い。
浮いたお金で炊飯器や掃除機など自分がこだわる家電を選ぶ傾向があるといいます。
冷蔵庫などは言ってしまえば「冷えればいい」、食材がちゃんと保管できればいい。すごく価格が安いものになっているので、そこは抑えつつ買われる方が多い。
UQコミュニケーションズ株式会社
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低価格商戦の波はスマートフォンにも。
アップルは3月25日に「iPhone SE」のリニューアルを発表。価格は以前と変わらず4万4,800円からですがメモリの容量が倍増され実質的な値下げとなりました。
この値下げをチャンスと捉えたのが格安スマホの「 UQ mobile」。
店頭には「iPhone SE」が並びます。
さらにUQスポット上野の竹之内紗由利店長によると、
UQモバイルとの契約を2年間にすることで割引が入って2万4,000円ほどで変える。
例えば5分以内の通話が何度でもし放題のプランの場合、2年契約での月々の支払いは基本料金と端末代で2,980円。「iPhone SE」の実質負担は2万4,100円とほぼ半額です。
割安になった「iPhone SE」と格安スマホの組み合わせ。
新社会人や中学から高校への進学など、初めてスマートフォンを持つ人がい多い。学生にIphoneは人気だが、この値段なら親も購入しやすい。
株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
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新生活の消費を取り込む値下げの動きはコンビニでも。
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが店のオーナー向けに開いた商品説明会。
注目を集めていたのは値下げを決めた日用品の数々。
BOXティッシュは50円値段を下げる。298円が248円になり買いやすい。
ほかにも綿棒200本入りは322円から258円に64円値下げ。値下げは各メーカーの日用品61種類が対象で、2009年以来8年ぶり。4月19日から実施します。
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンの取締役・商品本部長の石橋誠一郎さんは、
新生活を迎えることで日用品の動きが活発になる。お客様の生活防衛意識も高まっている。
消費者の節約志向が高まる中、一部の店舗でテストをしたところ値下げ商品の販売が数量で2割、金額で1割増えたため全国での実施に踏み切りました。
近くのコンビニで重い物やかさばる物を買って帰りたいニーズがあると思うので、マーケットの価格にどのくらい近づけていけるかが必要。
店のオーナーも大きな期待を寄せています。
自分も日用品はドラッグストアに行く。でも安くなればコンビニで買うと思うしお客様により喜んでもらえると思う。