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[WBS] 「日帰りツアー」で人を呼べ!「観光地でない街」の逆襲!

2016年5月3日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

前日でも予約のできる体験型の日帰りツアーが人気となっています。

その人気に目をつけて有名な観光施設を持たない様々な地域が新たな体験ツアーの開発に動き出しています。

奥多摩キャニオニングツアー

[blogcard url="http://splashtokyo.com/tokyo"]

新宿から電車で約1時間半、東京の奥多摩。

その山の中にヘルメットを被りウェットスーツを着た人たちが集まっていました。

集まって行っていたのはキャニオニングというアウトドアスポーツ。

川の流れに沿って岩肌を滑ったり、川に飛び込んだり自然をそのまま楽しむスポーツです。

奥多摩キャニオニングツアーは4時間で1人6,500円(ウェットスーツなどのレンタル代含む)。

ツアーを企画したスプラッシュの角井仁さんは

地方のいいものを私たちのツアーで言うと滝を生かしたキャニオニング。気軽に来れる日帰りのアクティビティという感じで使ってくれる人がすごく多くなっています。

asoview!(アソビュー)

[blogcard url="http://www.asoview.com/"]

アソビューは奥多摩キャニオニングツアーなどのツアーをまとめてサイトに掲載しています。

2011年に創業して従業員数は86人。

日本全国から集めた体験型ツアーを紹介しています。

東京都江東区の旧中川でスカイツリーを見ながらのカヌー体験や北海道では雪山での犬ぞり、山梨県では森の中の乗馬など掲載しているツアーの数は1万4,000件以上と日本最大です。

そのほとんどのツアーが空いていれば前日に予約することができます。

ツアー料金の10~20%がアソビュー株式会社の手数料になります。

プラットフォーム事業部の宮本武尊さんは

1日で簡単にすぐ行ける。今までと違う「非日常の体験を味わえる」というのがレジャーとしてのトレンドになっています。

アソビュー株式会社では日本全国から毎月約700件の「体験ツアー」の相談が寄せられます。

そうしたツアーのサポートをしているのがパートナーサポートグループの沖園さつきさんです。

主催の人(地域の人)が気づかない、実際それは魅力的というところはきちんと魅力として打ち出してあげて一人でも多くの方に体験してほしいなと。

大月市

新宿から特急で約1時間の山梨県大月市。

日本三大奇橋といわれる木造の猿橋があります。

大月市の産業観光課の鈴木邦彦さんは

これといったものが無い。目玉が無い。もう一歩何か工夫しないとお客様は来てくれないのかなって思っています。

人を呼べる観光施設がない上に人口も減少しており市は頭を悩ませています。

そんな大月市にアソビュー株式会社の沖園さつきさんが訪れました。

訪れたのはハーブなどの野菜を無農薬で栽培している「野草のさと・大月」

[blogcard url="http://yasonosato.sakura.ne.jp/"]

「野草のさと・大月」を管理する山崎公江さんは使っていない畑が5ヘクタールもあり、それを利用して農業体験ツアーができないか沖園さつきさんに相談していたのです。

景色が結構きれいだったりするので山並みが非常にきれいだなと。

沖園さつきさんはきれいな山並みが見える畑はツアーの売りになると感じていました。

さらに近所の農家を訪ねてみて耕うん機にヒントを得ました。

4月23日、ツアーの意見を聞くために東京都世田谷区在住の岡信克さん一家をモニターとして招待しました。

5歳と3歳、11ヶ月の3m人の男の子がいる岡信克さん一家。

手で押すタイプの耕うん機を5歳の信孝くんがお父さんと一緒に体験します。

自分たちで掘った畑にジャガイモを植え付けて、自分が植えた場所に目印の看板を立てます。

ジャガイモを植えるだけでなく2ヶ月後には収穫も体験できます。
再び大月町に訪れてもらう作戦です。

さらにこのツアーでは地元の食材をたっぷり使っただんご汁も振る舞われます。

子供連れの家族に畑仕事を体験してもらうツアー。
沖園さつきさんは手応えを感じています。

すごく子供達が楽しそうに土を触ったり、くわに興味を持ったり、十分魅力的なプランだと実感できて良かったです。

アソビューでの掲載も決まりました。
「山梨・農業体験ツアー(3時間)」、料金は1人3,500円。

有名な観光施設はなくても、その地域の特色を生かした体験ツアーを作れば人を呼べる。
今後の新しい潮流になるかもしれません。

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