[WBS] 「獺祭」65万本が豪雨被害!「味の変化」を逆手に「新ブランド」!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

国内外で人気の高い日本酒「獺祭」を手掛ける旭酒造。

7月の西日本豪雨で生産設備が大きな被害を受けました。

その旭酒造が8月2日、新ブランドを発表しました。

それが「獺祭島耕作」です。

なぜ今、人気漫画とタッグを組んだのか、その戦略を取材しました。

旭酒造株式会社

旭酒造の新ブランド発表会。

桜井博志会長は、

停電被害があったので相当な数量を獺祭として出せない。

獺祭ブランドを毀損することになるので新しいブランドという形になった。

今回発表した新ブランド「獺祭島耕作」。価格は1,200円です。

その味は、

香りが華やかですね。口当たりもとってもいいです。これ1,200円で飲めると考えると個人的にはすごくお得な気がしますね。

実はこの獺祭島耕作、飲んでみるまでどのランクの獺祭が入っているか分かりません。

安いものだとおよそ1,500円の「純米大吟醸50」、高いものだとおよそ3万円の最高級ランク「磨きその先へ」として出荷されるはずだった酒が使われています。

なぜ獺祭島耕作は生まれたのか?

獺祭島耕作

7月、西日本に甚大な被害を及ぼした豪雨災害。

山口県岩国市にある旭酒造も大きな被害を受けまいsた。

会社の前を流れる川が決壊。

建物の1階部分が浸水し製造が止まりました。

跡が残っているところまで泥水が入った。ここにあったものはダメになった。

酒の製造設備は高層階にあるため機能自体に影響はありませんでした。

しかし、

電気が止まったことで発酵中のもろみや瓶詰め待ちの酒がどんどん劣化していき「獺祭」ではなくなる。

酒は酒だけど獺祭ではない。

停電の影響で発酵タンクの温度コントロールが不能に。

およそ65万本の獺祭が通常の獺祭としては出荷できない状態に追い込まれました。

そこに立ち上がったのが島耕作・・・ではなく、その作者で岩国市出身の弘兼憲史さんです。

漫画というメディアを使って生活しているので、そのメディアを使って支援すれば金額も大きくなる。

1,200円で販売される獺祭島耕作。

そのうち200円は義援金として豪雨災害を受けた被災地に寄付されます。

しかし、

「今回の『獺祭島耕作』は獺祭なのか?」

獺祭の正規商品ではない。

純米大吟醸の範ちゅうとして自信は持っている。ただ獺祭として出せるかというと・・・

最高品質の獺祭ではないという作り手の葛藤。

それでも桜井会長は、

一般的な獺祭からすると少し複雑みがある。

洗練さやきれいさという面で許されなかったが面白みは充分ある酒だと思う。

株式会社帝国酒販

西日本豪雨による獺祭のダメージは意外な場所でも影響していました。

酒の買い取り専門店「ジョイラボ」の倉庫。

8月2日はおよそ60本の獺祭が並んでいました。

獺祭磨き2割3分の720ミリリットルは5,000円から7,000円程度。

西日本豪雨以降、買い取り価格は5%から10%上がっているといいます。

それでも在庫はどんどん減る一方だといいます。

6月と7月の動きを比べると販売本数は60%弱増えた。

水害の影響で注目され品薄感が動いたのではないか。

需要が上がったので買い取り価格を上げた。

酒販業界では獺祭の在庫が切れる9月ふごろに品薄になるのではと懸念されていましたが、獺祭島耕作が発売されることで品薄感が和らぐのではという見方も出ています。

旭酒造の桜井会長は、

これを飲みながら被災地に思いをはせてもらえれば。