[WBS] 大人気のステーキ丼店・・・「100食限定」で残業ゼロに!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

飲食店では1年間の従業員の離職率が30%と高く、人手不足が問題となっています。

その主な離職理由がこちらです。

  • 仕事内容が体力的にきつい
  • 休日が少ない
  • 残業が多い
  • 給与・収入が上がらない

こういった声が多かったようです。

そうした中、残業ゼロという働き方改革を実現した飲食店があります。

そのキーワードは「100食限定」でした。

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佰食屋

真夏の京都。

繁華街から少々離れた場所にある「佰食屋」。

お昼にはちょっと早い午前11時に店を訪ねるとすでに店内は満席。

席に座れずに順番待ちの列ができていました。

お客様のお目当ては国産牛100%のステーキ丼。値段は1,080円。

このステーキ丼にお客様が殺到していました。

神戸からここに食べに来た。

すごくおいしいので。

姉妹で一緒に来る。4回目ぐらいかな。

今日は大阪から来た。

食べログで検索して高得点なので来ました。

中村朱美代表

オーナーの中村朱美さん(34歳)。

元々調理学校で広報の仕事をしていましたが、2012年にこの店を開業しました。

私、お肉すごく好きで。

今から6年前はお肉というと安い牛丼店か高い焼肉店しかなかった。

ランチだったら1,000円ぐらいで食べたいなと本当に庶民的な感覚でそういう店を自分が作ろうと思って女性が行きやすい店というコンセプトで作った。

佰食屋は現在、京都市内に3店舗を展開。

佰食屋すき焼き専科はすき焼き専門店。

佰食屋肉寿司専科では肉茶漬けと肉寿司を提供しています。

さらに京都伊勢丹でも佰食屋の肉寿司弁当が販売されています。

佰食屋の特徴

この佰食屋、ある特徴がありました。

中村さんが何やら電卓で計算を始めました。

その電卓には「76」という数字が・・・

そしてその数字をこっそり従業員に見せて回ります。

これは一体?

今お昼の1時ですが76食までいってますと。

あと24食。

実はこの店はランチのみ、100食限定の店。

100食売り切れた時点で店を閉店するといいます。

そして2時半、

ありがとうございました。お気をつけて。

お客様を見送ると100食が完売、閉店の看板を出します。

みなさんお疲れ様です、今日は104食でした。

従業員に笑顔が広がります。

中村さんがランチのみ、100食限定の店にしたのにはある理由がありました。

飲食店は世間ではブラックとか言われたり「働き方が大変」というのを見て、私食べるのが好きなのに、そこで働いている人がしんどいって何か嫌だとすごく思った。

それで思いついたのが「100食」限定で売り切って終了するスタイル。

佰食屋の従業員

現在、佰食屋では3店舗で正社員14名、アルバイト16名、合計30名の従業員が働いています。

なぜ100食限定にすると働き方が変わるのでしょうか?

朝9時20分、出勤してきたのは入社して半年の西村美香さん(38歳)。

西村さんは3歳と1歳の2人の子供を持つ主婦。以前は別の飲食店で働いていました。

しかし、

お客様がいる忙しい状態では帰れなかったりとかある。

子供がいるのでお父さんだけに任せるのもなかなか心苦しいところもあった。

子供の保育園の迎えは夫に任せっきり。

そんな状態を変えたいと佰食屋に転職してきたのです。

午前9時半、まずは店の看板を出します。

すると開店前だというのにすでにお客様の姿が・・・

11時からご案内できますが何時ごろがよろしいですか?

11時で。

予約券を渡します。

そして11時。

開店するとすぐに満席になります。

やがて午後2時頃になると、

今、83食です。

ありがとうございます。

今、83食です。

「残りあとどれくらい?」みたいな感じで頑張れる。

100食というゴールが見えているのでモチベーションをキープできるといいます。

そして午後3時、100食が完売。

佰食屋の正規の就労時間は午前9時から午後5時45分ですが、西村さんは午後5時に退社。

保育園は午後6時までに子供を迎えに行く必要がありますがそれが可能になりました。

「お給料もちゃんともらっている?」

社会保障もしっかりしてもらっている。

保険の面とか安心かなと思う。

佰食屋ではほかにもシングルマザーの方や妊娠7ヶ月の女性も働いています。

世間でいうマタニティハラスメントは一切無くて、すごく良くしていただいて働かせてもらっている。

オーナーの中村さんも4歳と2歳の子供を持つ主婦ですが子育てと仕事を両立できているそうです。

売り上げ

しかし100食限定で本当に儲かっているのでしょうか?

売り上げは大体1日13万円ぐらい。

佰食屋の1日の売り上げは3店舗合計でおよそ36万円。

月の売り上げはおよそ1,000万円になります。

そのうち、およそ「30%が人件費に充てられ、従業員の給料は一般的な飲食店と同水準だといいます。

中村さん自身の給料や全ての経費を差し引いても利益は出ているといいます。

めちゃくちゃ儲けたりしない。

何とかやっていける数字になるので、やっていけるなら幸せな働き方でやっていきたい。

LED関西

中村さんの取り組みはいま大きな注目を集めています。

7月31日に大阪で行われたイベント。

関西圏の女性起業家を育成するセミナーです。

そこに登場したのが中村さん。

私たちは飲食店の常識を覆したら新しい働き方が出来上がりました。

中村さんは女性起業家たちへのアドバイスや支援もしています。

できれば全国各地でこの働き方を広げられたらと思っている。

100食限定が生み出す新たな働き方は飲食業界に広がっていくのでしょうか?

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